第270回_【佐々木朗希】3敗目も復調気配(2022年8月10日投球分析)
2022年8月10日、佐々木朗希投手が本拠地ZOZOマリンでのソフトバンク戦に先発。
6回を投げて91球、被安打5、四死球0、奪三振10、3失点(自責2点)の投球内容でしたが、3敗目。
2回に柳田選手にカーブを本塁打され、連打で作ったピンチで2連続スクイズと失策で3失点(自責2点)しました。しかし、三回以降は5連続奪三振を含む圧巻の奪三振ショーを披露しました。
前回登板では平均154.2km/hと球速が出ていませんでしたが、今回は平均157.9km/hと、ストレートに球威が戻ったのが3回以降の好投の大きな要因だと考えられます。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年8月10日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。
1. 球種・投球割合
ほぼストレート、フォークの2球種
今回はストレート、フォーク、スライダー、カーブの4球種です。
ただし、スライダーとカーブはわずか3球(3%)のみだったので、ほぼストレート、フォークの2球種でした。
左右ともに平均くらいの投球割合
右打者にはスライダー、カーブが少なかったですが、左右ともにほぼ2022年平均くらいの投球割合でした。
2. コース別
ストレートが真ん中付近
ストレートは左右ともに真ん中付近に集まっています。いつもアウトコース中心ですが、今回はあまりコースの偏りがありませんでした。
右打者には高めに抜けるボールもありますが、フォークは低めに多く集まっています。
左打者に真ん中を打たれる
やはり真ん中付近の甘いボールを打たれました。
3. 各成績
右打者は完璧に抑えた
上図は今回、前回登板までの2022年平均の左右別被OPSです。
右打者は7打数0安打とスクイズ以外は完璧に抑えました。
一方、左打者には多くヒットを打たれました。
ストレートの空振り8個
ストライク率70%、ゾーン内率54%と高く、ゾーン内で勝負出来ていました。
空振りは12個(前回は8個)と前回に比べると多く奪いました。特にストレートは8個(前回1個)と急増しました。
4. 球速
平均157.9km/h、最高160km/h
ストレートは平均球速157.9km/h、最高球速160km/hと、前回から復調しました。しかし、2022年の中では遅い方でした。
160km/h超えは4球
ストレートは160km/h超えが55球中4球でした(前回は0球)。復調しましたが、球速的にはまだ本調子ではなさそうです。
大きな球速低下はなし
1から6回まで158km/h前後で、大きな球速低下はありませんでした。6回でも158.4km/h出ていたのでスタミナ面は心配無さそうです。
まとめ
①平均157.9km/h、最高160km/h
②160km/h超えが4球
③2022年平均くらいの投球割合
④打たれたのは真ん中付近(特に2回)
⑤空振り12個(前回は8個)
⑥ストレートの空振り8個
⑦6回まで球速維持
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年8月10日)」を紹介しました。
6回を投げて91球、被安打5、四死球0、奪三振10、3失点(自責2点)の投球内容でしたが、3敗目。
2回に柳田選手にカーブを本塁打され、連打で作ったピンチで2連続スクイズと失策で3失点(自責2点)しました。しかし、三回以降は5連続奪三振を含む圧巻の奪三振ショーを披露しました。
前回登板では平均154.2km/hと球速が出ていませんでしたが、今回は平均157.9km/hと、ストレートに球威が戻りました。それが3回以降の好投の大きな要因だと考えられます。
一方、2回に打たれたのは真ん中付近にボールが集まったのが要因だと考えられます。
球威が戻ったとはいえ、まだ本来の球速ではないので、次回登板ではまた平均160km/h以上での奪三振ショーを期待したいです。