第274回 【佐々木朗希】3被弾5失点も7勝目(2022年8月19日投球分析)
2022年8月19日、佐々木朗希投手が楽天生命パークでの楽天戦に先発。
6回を投げて95球、被安打5、四死球4、奪三振6、5失点の投球内容でしたが、7勝目。
今回は平均155.5km/hと、ストレートにいつもの球威が無く、特に制球が悪かったため、自身初の3被弾5失点と良くない投球内容でした。しかし、六回に女房役の松川捕手の走者一掃二塁打など、打線の援護を受けたことで7勝目を手にしました。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年8月19日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。
1. 球種・投球割合
ほぼストレート、フォークの2球種
今回はストレート、フォーク、スライダーの3球種です。
ただし、スライダーはわずか1球(1%)のみだったので、ほぼストレート、フォークの2球種でした。
左右ともに平均くらいの投球割合
スライダーが少なかったですが、ストレート、フォークは左右ともにほぼ2022年平均くらいの投球割合でした。
2. コース別
ストレートが真ん中付近
ストレートは左打者の真ん中付近に集まっており、アウトコースの際どいボールが少なく、シュート回転して明らかなボール球が多かったです。そのためストライク、ボールがハッキリしていました。
右打者にはアウトローに決まる良いボールもありましたが、真ん中付近の高さのボールが多かったです。
真ん中付近を打たれる
浅村選手に打たれたのはややアウトコースでしたが、3被弾は全て真ん中付近の甘いボールを打たれました。
3. 各成績
長打を多く打たれた
上図は今回、前回登板までの2022年平均の左右別被OPSです。
5安打中、4安打が長打(3被弾)と左右ともに長打を多く打たれました。
また対戦数が少ないとはいえ、右打者から三振が奪えなかった。
ストレートの空振り4個
ストライク率63%、ゾーン内率56%と高く、ゾーン内では勝負出来ていました。
空振りは9個(前回は12個)と少なかったです。特にストレートは4個(前回8個)と少なかったです。
4. 球速
平均155.5km/h、最高161km/h
ストレートは平均球速155.5km/h、最高球速161km/hと、今季2番目に球速が出ていませんでした。
上図のように球速と自責点が相関しているので、やはり球速を戻さないと投球が厳しくなりそうです。
160km/h超えは1球
ストレートは160km/h超えが61球中1球でした(前回は4球)。球速的にはまだ本調子ではなさそうです。
5回に大きな球速低下
1から6回まで155km/h前後でしたが、5回に152.4km/hまで球速が低下しました。ただ、6回は156.0km/hまで戻りました。
まとめ
①160km/h超えが1球
②ほぼ2球種
③真ん中付近の投球が多い
④3被弾は真ん中付近
⑤空振り9個(前回は12個)
⑥ストレートの空振り4個(前回は8個)
⑦5回に大きな球速低下
平均球速155.5km/h
最高161km/h
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年8月19日)」を紹介しました。
6回を投げて95球、被安打5、四死球4、奪三振6、5失点の投球内容でしたが、7勝目。
今回は平均155.5km/hと、ストレートにいつもの球威が無かったです。
また、真ん中付近の投球が多く、ボール球がハッキリしていて制球が悪かったため、自身初の3被弾など長打を多く打たれました。
今季の球速と自責点には相関が見られるので、やはり球速を戻さないと厳しい投球が続きそうです。