第306回 【巨人】2023年新外国人ルイス・ブリンソン選手の打撃分析
2022年12月9日、巨人が新外国人選手として今季サンフランシスコジャイアンツでプレーしていたルイス・ブリンソン選手(28)を獲得調査していると複数の報道機関が報じました。
2023年1月12日、巨人が正式に契約合意を発表しました。推定年俸は約1億3000万円で背番号は「42」。
ルイス・ブリンソン選手は12年ドラフトで1巡目(全体29位)指名を受けて超有望株と目された選手で、身体能力が高い俊足の強肩強打の外野手です。
今回はそんな「【巨人】2023年新外国人ルイス・ブリンソン選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
身体能力が高い元超有望株
所属球団 | ミルウォーキー・ブルワーズ (2017) マイアミ・マーリンズ (2018 – 2021) サンフランシスコ・ジャイアンツ (2022) |
ポジション | 中堅、右翼、左翼 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1994年5月8日(28歳) |
身長 | 190.5 cm |
体重 | 88.5 kg |
2. 年度成績
3Aでは高打率
MLB通算で打率.198、28本塁打、OPS.574。
3A通算で打率.307、57本塁打、OPS.915と3Aでは安定して高打率を残しています。
打撃の特徴は「左投手が得意」「チャンスが得意」「広角打法」「ゴロが多い」「カットボールが得意」などが挙げられます。
守備はメインが中堅でしたが、左翼、右翼も守れます。俊足強肩のわりには守備範囲と送球は普通です。失策もやや多くて身体能力に頼った粗い守備が目立ちますが、平均並の守備は期待出来そうです。
ただ粗いということは逆に考えれば守備の伸び代が多いと言え、ウォーカー選手のように成長に期待出来ます。
「スプリントスピード29.0ft/秒前後」と走力はMLBトップレベルです。ただし、2020年から数字を少し落としています。
3. 対左右成績
対左投手〇
上がMLB、下が3Aの成績です。
どちらも左投手の方が少し成績が良くて、3Aでは対左打率.325、OPS.932と左投手の方が得意です。
4. 得点圏成績
チャンスは得意
上がMLB、下が3Aの成績です。
どちらも得点圏の方が成績が良くて、3Aでは得点圏打率.329、OPS.929とチャンスが得意です。
5. カウント別成績
慎重打法
初球スイング率26.5%(MLB平均29.5%)と消極的なタイプで、初球打率は.273と少し低いです。
ゾーンコンタクト率76.0%(MLB平均82.0%)しかなく、コンタクト能力には課題があります。
6. コース別成績
ハイボールヒッター
全体的に低打率ですが、低めよりかは高めの方が打率が高い傾向があることからハイボールヒッターです。
ボールゾーンの球もそこそこ打っているので悪球打ちのバッターです。
7. 球種別成績
カットボールが得意
何故かカットボールだけ打率.339と得意です。
一方、スプリットなどの落ちる球とスライダーなどの曲がる球は苦手です。
8. 打球方向別成績
センター返し
逆方向率20.6%と低く、センター方向に40.7%とセンター返しの打球が多いです。
しかし、ホームランは逆方向にも3本と広角に打っています。
9. 打球種類
ゴロヒッター
ゴロ率50%(MLB平均45%)と多いゴロヒッターです。
10. 打球速度・角度
打球角度が低い
メジャー初ホームランの飛距離が461フィート(約140.5m)と大きかったことでも有名で、MAX打球速度は183km/hとMLB平均以上です。
しかし、打球角度が低いためバレル率7.0%とそこまで高くないです。
まとめ
①俊足強肩強打の外野手
⇒2020年から少し走力ダウン
②3A通算.307、57本、OPS.915
③3Aでは安定して高打率
④守備は平均並(伸び代大)
⑤対左投手○(3Aで対左.325)
⑥チャンス○(3Aで得点圏.329)
⑦初球スイング率26.5%(MLB平均29.5%)
⑧ゾーンコンタクト率76.0%(MLB平均82.0%)
⑨ハイボールヒッター
⑩カットボール○(打率.339)
⑪落ちる球、曲がる球✕
⑫センター方向の打球が多い
⇒ただ本塁打はライト方向にも3本
⑬ゴロヒッター
⇒ゴロ率50%(MLB平均45%)
⑭打球速度は速いが角度は低い
ルイス・ブリンソン選手は12年ドラフトで1巡目(全体29位)指名を受けて超有望株と目された選手で、身体能力が高い俊足の強肩強打の外野手です。
MLB通算で打率.198、28本塁打、OPS.574。3A通算で打率.307、57本塁打、OPS.915と3Aでは安定して高打率を残しています。
打撃の特徴は「左投手が得意」「チャンスが得意」「広角打法」「ゴロが多い」「カットボールが得意」などが挙げられます。
守備はメインが中堅でしたが、左翼、右翼も守れます。俊足強肩のわりには守備範囲と送球は普通です。失策もやや多くて身体能力に頼った粗い守備が目立ちますが、平均並の守備は期待出来そうです。
ただ粗いということは逆に考えれば守備の伸び代が多いと言え、ウォーカー選手のように成長に期待出来ます。
「スプリングトレーニング29.0ft/秒前後」と走力はMLBトップレベルです。ただし、2020年から数字を少し落としています。
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