第317回 【オリックス】2023年新外国人フランク・シュウィンデル選手の打撃分析

2023年2月9日

フランク・シュウィンデル選手の総評
フランク・シュウィンデル選手の総評

2022年12月11日、オリックスが今季カブスでプレーしていたフランク・シュウィンデル選手(30)と契約を結んだと同選手のドミニカ共和国のウインターリーグの所属球団公式サイトが報じました。

2023年1月24日にオリックスが正式に獲得したと発表しました。背番号は「23」。

シュウィンデル選手は今季カブスで5番を務めるなどコンタクト能力と長打力を兼ね備えた一塁手です。

今回はそんな「【オリックス】2023年新外国人フランク・シュウィンデル選手の打撃分析」を紹介します。

使用するデータはBaseball SavantFanGraphsです。

2023年新外国人の記事一覧

やきゅまる
やきゅまる
オリックスファン待望の長距離砲

1. 基本情報

遅咲きの長距離砲

所属球団カンザスシティ・ロイヤルズ (2019)
オークランド・アスレチックス (2021)
シカゴ・カブス (2021 – 2022)
ポジション一塁
投打右投右打
生年月日1992年6月29日(30歳)
身長185.4 cm
体重99.8 kg
基本情報

2. 年度成績

2022年は不調

フランク・シュウィンデル選手の年度別成績

MLB通算で145試合、打率.26922本塁打OPS.771

今季は75試合、打率.2298本塁打OPS.635と前年度に比べて不調でした。

打撃の特徴は「四死球が少ない」「三振が少ない」「積極打法」「コンタクト能力高い」「右苦手球種無し」「広角に本塁打打てる」「143~155km/hの速球が得意」などが挙げられます。

守備は一塁年々守備の成績が良化しており平均並の守備は期待出来そうです。ただしスタットキャストのデータ的に肩は弱いです。

「スプリングトスピード25.6ft/」と平均以下の数字で、三塁打と盗塁も少ないので走力は平均以下レベルと考えられます。

やきゅまる
やきゅまる
2021年の成績は凄いね

3. 対左右成績

対左投手で長打率上昇

フランク・シュウィンデル選手の対左右成績(MLB2019-2022年)
フランク・シュウィンデル選手の対左右成績
(MLB2019-2022年)

打率は対右打率.276と右投手の方が高いですが、長打率は対左.472と左投手の方が高いです。

やきゅまる
やきゅまる
左投手からの長打は期待出来そう

4. 得点圏成績

チャンスはやや不得意

フランク・シュウィンデル選手の得点圏成績(MLB2019-2022年)
フランク・シュウィンデル選手の得点圏成績
(MLB2019-2022年)

得点圏打率.248、OPS.718とややチャンスが苦手です。

やきゅまる
やきゅまる
打順は上位の方が良さそうだね

5. カウント別成績

積極打法

フランク・シュウィンデル選手のカウント別成績(MLB2019-2022年)
フランク・シュウィンデル選手のカウント別成績(MLB2019-2022年)

初球スイング率33.3%(MLB平均29.5%)とかなり積極的なタイプで、特に1ストライクでの打率が高いです。またフルカウントでの打率が高い珍しいタイプです。

ゾーンコンタクト率83.1%(MLB平均82.0%)とコンタクト能力も平均以上です。

やきゅまる
やきゅまる
3Aでは高打率を残せているからコンタクト能力はもっと高いかも

6. コース別成績

インハイ〇、ハイボールヒッター

フランク・シュウィンデル選手のコース別成績(MLB2019-2022年)
フランク・シュウィンデル選手のコース別成績
(MLB2019-2022年)

ボールゾーンを含めインハイが得意です。

また明らかに高めの方が本塁打が多いことからハイボールヒッターです。

やきゅまる
やきゅまる
アウトローはかなり攻められそう

7. 球種別成績

速球〇、苦手球種無し

フランク・シュウィンデル選手の球種別成績(MLB2019-2022年)
フランク・シュウィンデル選手の球種別成績
(MLB2019-2022年)

ストレートは打率.304、OPS.984とかなり得意です。またほとんどの球種が平均前後と明らかに苦手な球種が無いです。

やきゅまる
やきゅまる
苦手球種がないなんて日本に来る選手としては珍しいね

8. ストレート球速別成績

143~155km/hの速球が得意

フランク・シュウィンデル選手のストレート球速別成績(MLB2019-2022年)
フランク・シュウィンデル選手のストレート球速別成績
(MLB2019-2022年)

OPS.800以上と143km/h〜155km/hの速球を得意としています。

やきゅまる
やきゅまる
日本の球速帯に合っているね

9. 月別成績

夏男

フランク・シュウィンデル選手の月別成績(MLB2019-2022年)
フランク・シュウィンデル選手の月別成績
(MLB2019-2022年)

8月と9月はOPS.900以上と夏場に成績が良いです。

やきゅまる
やきゅまる
打てなくても夏場までは我慢して使った方が良さそう

10. 打球方向別成績

プルヒッター

フランク・シュウィンデル選手の打球方向別成績(MLB2019-2022年)
フランク・シュウィンデル選手の打球方向別成績
(MLB2019-2022年)

レフト方向率41.0%と高いプルヒッターです。

ただ逆方向にも5本もホームランを打っていることから広角にホームランを打てます

やきゅまる
やきゅまる
逆方向に入れるパワーがあるのは魅力的だね

11. 打球種類

打球種類の比率はMLB平均くらい

フランク・シュウィンデル選手の打球種類(MLB2019-2022)
フランク・シュウィンデル選手の打球種類
(MLB2019-2022)

通算ではほぼMLB平均くらいの比率です。成績の良かった2021年はフライ率が高かったです。

やきゅまる
やきゅまる
打球が上げられるかが大事になりそう

12. 打球速度・角度

打球速度はやや速い

フランク・シュウィンデル選手の打球速度と角度(MLB2019-2022年)
フランク・シュウィンデル選手の打球速度と角度
(MLB2019-2022年)

MAX打球速度はMLB平均以上であり打球角度も高いですが、その割にはバレル率は6.1%と平均レベルです。

成績が良かった2021年は平均打球角度が高く、バレル率8.0%ありました。

やきゅまる
やきゅまる
やっぱり打球が上がるかが大事になりそう

まとめ

フランク・シュウィンデル選手の総評
フランク・シュウィンデル選手の総評
まとめ

①コンタクト能力が高い長距離砲
②MLB通算で145試合、打率.269、22本塁打、OPS.771
③2022年は不調
④四死球と三振が少ない
⑤守備は平均的(年々良化)
⑥肩は弱い
⑦走力は平均以下
⑧対左投手で長打率上昇
⑨チャンスはやや不得意(得点圏.248)
⑩積極打法
 ⇒初球スイング率33.3%(MLB平均29.5%)
⑪フルカウント〇(.295)
⑫コンタクト能力高い
 ⇒ゾーンコンタクト率83.1%(MLB平均82.0%)
⑬速球〇
 ⇒143km/h〜155km/hの速球が得意
⑭苦手な球種が無い
⑮夏男
 ⇒8月と9月はOPS.900以上
⑯プルヒッター
 ⇒ただ逆方向にも5本塁打
⑰打球速度はやや速い

MLB通算で145試合、打率.26922本塁打OPS.771。今季は75試合、打率.2298本塁打OPS.635と前年度に比べて不調でした。

打撃の特徴は「四死球が少ない」「三振が少ない」「積極打法」「コンタクト能力高い」「右苦手球種無し」「広角に本塁打打てる」「143~155km/hの速球が得意」などが挙げられます。

守備は一塁年々守備の成績が良化しており平均並の守備は期待出来そうです。ただしスタットキャストのデータ的に肩は弱いです。

「スプリングトスピード25.6ft/」と平均以下の数字で、三塁打と盗塁も少ないので走力は平均以下レベルと考えられます。