第149回 【広島】2022年新外国人マクブルーム選手の打撃分析

11月5日、広島東洋カープはロイヤルズのライアン・マクブルーム一塁手兼外野手(29)と契約したことを発表しました。契約金30万ドル、年俸70万ドルプラス出来高。
そのため今回は「【広島】2022年新外国人マクブルーム選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータは2019年~2021年のBaseball Savantとfangraphsです。
基本情報
珍しい左投右打
所属球団 | カンザスシティ・ロイヤルズ (2019 – 2021) |
ポジション | 一塁手、外野手 |
投打 | 左投右打 |
生年月日 | 1992/4/9(29歳) |
身長 | 190.5 cm |
体重 | 106.6 kg |
珍しい左投右打の選手です。左投なので守備位置はファースト、レフト、ライトで、センターはメジャーでは守ったことはありません。
三振が非常に多いパワーヒッター

(MLB)
2021年のメジャー平均打率が.244なので、通算打率.268はやや高いです。
本塁打、長打率はメジャー平均並で、四死球はやや少ないです。
三振は非常に多く、3打席に1三振以上のペースです。

左投手に強い
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(MLB2019-2021年)
打率、出塁率、長打率の全て左投手の方が高く、左投手が得意そうです。

チャンスに弱い
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(MLB2019-2021年)
得点圏打率が.190と低く、本塁打は全て得点圏以外でした。

1ストライクに強い
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0ストライクより1ストライクの方が打数が多く、成績が良いです。
あまりファーストストライクは振らず、ボールを見るタイプなのかもしれません。

ローボールヒッター
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左右関係なく、高めより低めが得意なローボールヒッターです。
コースの偏りは無く、真ん中付近はしっかり打ってます。

ツーシーム、スライダーが得意
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打率、長打率が高く、ツーシームは得意としてます。
打率は低いですが、本塁打を4本も打ってるスライダーも得意そうです。
一方、チェンジアップやカーブなどの緩急には弱そうです。

半速球に強く、遅い球に弱い
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150-155km/hの成績は良くないですが、155km/h以上は打ててるので速い球が苦手なわけでは無さそうです。
成績が良いのは135-150km/hの半速球のボール。日本だと投球数が多い球速帯ですから、日本向きかもしれません。
一方、135km/h以下の遅い球は苦手そうです。

安打は広角、本塁打は引っ張り
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安打は広角に打ってますが、本塁打は引っ張り方向が多いです。

打球速度は並、角度とバレル率が高い
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打球速度はメジャー平均並ですが、打球角度はやや高いアッパー気味のスイングです。バレル率は10.7%と高いです。

まとめ

①珍しい左投右打
②三振が非常に多い
③左投手に強い
④チャンスに弱い
⑤1ストライクに強い
⑥ローボールヒッター
⑦ツーシーム、スライダーが得意
⑧半速球に強く、遅い球に弱い
⑨安打は広角、本塁打は引っ張り
⑩打球速度は並、角度とバレル率は高い
今回は広島が獲得した新外国人マクブルーム選手の打撃分析を紹介しました。
「長打力があってコンタクト能力もある左投手に強い右打者」「一塁、外野が守れる外国人」は、まさに広島の補強ポイントに合致します。
ただし、三振が多く、チャンスに弱いのは改善する必要があります。

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