第327回 WBC過去4大会の国別成績(2006・2009・2013・2017)
2023年1月26日に侍ジャパンの記者会見が行われ、今年3月に予定されているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表の全30選手が発表されました。また各国も続々メンバーを発表しています。
そこで今回は過去の国別成績が気になったので「WBC過去4大会の国別成績(2006・2009・2013・2017)」を紹介します。
使用するデータは下記サイトです。
NPB公式サイト
2023年WBC日本代表メンバーの成績については下記記事を参考にしてください。
総合成績(国別)
①日本は得点率と失点率の両方が優秀
②ドミニカ、プエルトリコ、韓国、コロンビア、ブラジルは投手力のチーム
③メキシコ、キューバ、イタリア、カナダは打撃のチーム
【日本の総合成績】
23勝(1位)
勝率.742(2位)
1試合あたり
得点 6.5点(1位)
失点 2.8点(3位)
投手成績(国別)
①日本は本塁打率以外はトップレベル
【日本の投手成績】
1試合あたり
防御率 2.70(3位)
本塁打 0.7本(7位)
奪三振 9.3個(1位)
与四死球 2.8個(1位)
失点 2.8点(3位)
打撃成績(国別)
①日本は本塁打以外はトップレベル
②日本は盗塁が突出している
【日本の打撃成績】
1試合あたり
打率 .297(2位)
本塁打 1.06本(6位)
出塁率 .380(1位)
長打率 .490(2位)
OPS .826(2位)
盗塁 1.4個(1位)
得点 6.5点(1位)
過去4大会成績の視覚化
数字が苦手な人でもひと目でチームの長所と短所が分かるように視覚化してみました。
上半分が打撃成績、下半分が投手成績です。例えばコロンビアは打撃よりも投手成績が良いチームです。
成績は他国との相対評価で1位が「5」、最下位が「1」になっています。
AB組 vs CD組の勝敗
上の図のように「C組やD組の方がメジャーリーガーが多いから強い」とよく聞くので、本当かどうかAB組とCD組に属するチームの過去4大会の対戦成績を調べました。
結果はAB組19勝、CD組20勝とほぼ互角の対戦成績でした。準決勝以上に絞ってもAB組3勝、CD組4勝でした。
ただ2006年と2009年はAB組、2013年と2017年はCD組が明らかに優勢です。
これは「近年CD組が強くなった」可能性も考えられますが、「時差ボケによる影響が大きい」と考えられます。2013年からAB組はアメリカ移動後にCD組との準決勝を戦うためコンディション的に不利になっていると考えられます。
総合成績(日本)
投手成績(日本)
野手成績(日本)
正捕手と正遊撃手の打撃成績(日本)
過去4大会では打撃能力が下がりがちな捕手と遊撃手もOPS1.000以上が4人もいます。
ちなみに東京五輪の正捕手だった甲斐選手は打率.385、OPS.852で、正遊撃手だった坂本選手は打率.333、OPS.937でした。
両ポジションとも守備だけでなく打撃でも活躍していました。
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