第383回 【佐々木朗希】7回2失点10Kで5勝目(2023年6月11日投球分析)
2023年6月11日、佐々木朗希投手が本拠地ZOZOマリンでの広島戦に先発。
7回を投げて109球、被安打5、四死球1、奪三振10、失点2で5勝目。
4回まで完全投球でしたが、5回にピンチを招くと羽月選手に2点タイムリーを打たれました。
しかし、この羽月選手の打席ではギアを上げて日本人最速タイの165km/hをマークしました。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2023年6月11日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。
1. 球種・投球割合
フォークを44%と多投
今回投じたのはストレート、フォーク、スライダーの3球種でした。
広島打線が左打者8人も並べたためフォークを今季最多の44%と多投しました。
またカーブは投げませんでした。
左打者にもスライダーを投球
左打者にもスライダーを投球しました。
5回だけ球数が多い
得点された5回だけ球数が多かったです。それ以外の回は球数が少なかったです。
2. コース別
ストレートは高め多投
ストレートは右打者のアウトハイ、左打者の高めへの投球が多かったです。
フォークは低めボール球が多かったですが、ゾーン内にもカウントを取るために投球してました。
スライダーは左打者にはアウトコースに投球してました。
高めを打たれた
低めのフォークで三振を量産しましたが、ヒットは高めの球を打たれました。
3. 左右成績
被長打0
上図は今回、2022年平均の左右別被OPSです。
ヒット5本全て単打で被長打は0でした。
右のデビッドソン選手に2本打たれました。
4. 球種別成績
ストライク率73%、ゾーン内率57%
ストライク率73%(NPB平均63%)、ゾーン内率57%(NPB平均46%)とゾーン内率もストライク率も非常に高かったです。
特にストレートはゾーン内率71%なのにストライク率75%でした。
フォークは空振率27%と空振率が高かったですがストレートは空振率10%しかありませんでした。
5. 球速
平均159.4km/h、最高165km/h
ストレートは平均球速159.4km/h、最高球速165km/hでした。
160km/h超えは25球
ストレートは160km/h超えが52球中25球でした。100マイル(約160.9km/h)超えは19球でした。
6回に球速ダウン
5回まで160km/h前後でしたが、6回は平均155.5km/hまで球速低下しました。これは5回に球数を投げた反動と考えられます。
しかし、7回は158km/hまで盛り返しました。
まとめ
①被長打0
②フォークを今季最多の44%
⇒広島が8人左打者を並べたため
③左打者にもスライダー投球
④5回だけ球数が多い
⑤ストレートは高め多投
⑥低めのフォークで三振量産
⑦ストライク率73%と高い(NPB平均63%)
⑧空振り21個に増加(前回10個)
⑨160km/h超えが52球中25球
⑩球速幅大きい
⑪6回に球速ダウン
平均球速159.4km/h
最高165km/h
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2023年6月11日)」を紹介しました。
7回を投げて109球、被安打5、四死球1、奪三振10、失点2で5勝目。
球速は出ているので次回の横浜戦が楽しみです。