第130回 【佐々木朗希】平均球速が大谷投手以上(2021年8月15日投球分析)
8月15日の本拠地でのオリックス戦で先発。5回を66球3安打2失点、3奪三振無四球の投球内容でした。
平均球速は今季の大谷投手以上の平均球速154.1km/h で、エキシビションとは違い、5回まで投げてこの速さなのは驚異的です。
今回はそんな「佐々木朗希投手の平均球速が大谷投手以上(2021年8月15日投球分析)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。過去の佐々木朗希投手の投球分析については下記を参考にして下さい。
佐々木朗希投手の過去記事一覧
1. 対左右成績
左は2021年、右は今回(8月15日)の対左右成績です。
今回は特に左打者を抑えました。また今回も無四球で、2021年全体でも四球が少ないのは素晴らしいです。
2. 投球割合
日別投球割合
今回はスライダーの投球割合が多かったです。そのためストレートと変化球の割合が50%ずつで、プロ入り後最もストレートの割合が少なかったです。
チェンジアップは投げませんでした。
対左右投球割合
上は2021年、下は今回(8月15日)の対左右投球割合です。
今回は左右どちらにもスライダーの投球割合が多く、左打者にもスライダーを投げていました。
回別投球割合
1回はストレートの割合が多かったですが、徐々にストレート割合が少なくなりました。特に4回はストレートを投げませんでした。
3. コース別
コース別投球数
ストレートも変化球も制球が非常に良かったです。
右打者にスライダーはアウトローが今までは多かったですが、今回はインコースにもスライダーを投げれていました。
コース別被安打
打たれたのは全てストレートで真ん中付近のボールでした。
4. 球種別成績
上は2021年、下は今回(8月15日)の球種別成績です。
やはり投球割合が多いストレートを打たれました。3球種でしっかり三振を獲れているのは大きいです。
5. 球速
日別球速
注目の球速は平均球速154.1km/h、最高球速157km/h、最低球速150km/hでした。
平均球速、最低球速が3~4km/hも大幅にアップしています。
全球種の球速帯
上は2021年、下は今回(8月15日)の球速帯です。
今回はストレートの球速が155km前後に安定していました。しかし、フォークとスライダーはいつもぐらいでした。
変化球とストレートの間に球速帯の谷間 (145~150km/h) があるので、大谷投手みたいにカットボール(スラッター)を投げれると投球の幅が拡がりそうです。
回別平均球速
上図は回別平均球速です。
やはり球速が回を重ねる度に球速が低下しています。それでも5回で平均151km/h出ているので十分球威はあります。
まとめ
①変化球の割合が今季最多
②スライダーを右のインコース、左にも投球
③平均球速154.1km/hと大谷投手以上
④最高球速157km/h、最低球速150km/h
⑤回を重ねる度に球速低下
今回は「佐々木朗希投手の平均球速が大谷投手以上(2021年8月15日投球分析)」を紹介しました。
エキシビションとは異なり、5回まで投げたにも関わらず、平均球速154.1km/hでした。球速がだけでなく、制球がとても良くて無四球でした。
ストレートの球速だけでなく変化球、特にスライダーの制球が安定しているので、次回登板ではチェンジアップを投げるかが楽しみです。
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