第415回 【広島】2024年新外国人マット・レイノルズ選手の打撃分析
2023年11月17日、広島カープがレッズ傘下3Aでプレーしていたマット・レイノルズ(Matt Reynolds)選手(32)と契約合意したと発表しました。
レイノルズ選手は内外野の全ポジションを守れる右打ちが得意なユーティリティープレーヤーです。
今回はそんな「【広島】2024年新外国人マット・レイノルズ選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
内外野を全て守れるユーティリティープレーヤー
所属球団 | ニューヨーク・メッツ (2016 – 2017) ワシントン・ナショナルズ (2018) カンザスシティ・ロイヤルズ (2020) ニューヨーク・メッツ (2022) シンシナティ・レッズ (2022 – 2023) |
ポジション | 遊撃、二塁、三塁、一塁、左翼、右翼、中堅 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1990年12月3日(32歳) |
身長 | 190.5 cm |
体重 | 93 kg |
2. 年度成績
3Aで今季22本塁打
MLB通算で225試合、打率.229、7本塁打、OPS.627。
今季3Aでは打率.266、22本塁打、OPS.865。
打撃の特徴は「三振が多い」「左投手がやや得意」「チャンスが得意」「初球〇」「超慎重打法」「甘い球〇」「変化球×」「155km/h以上の速球が苦手」「右打ち〇」「広角打法」「ゴロヒッター」などが挙げられます。
守備と走力は平均的なユーティリティー
守備のメインは二遊間中心に内野ですが外野も守れるユーティリティープレーヤーです。
今季3Aでは二塁を一番守っています。
一三塁はUZRがプラスですが、二遊間と外野はUZRがややマイナスです。
「一塁までの到達タイム」「スプリントスピード」「盗塁数」から走力は平均位と考えられます。
3. 対左右成績
左投手の方がやや得意
左投手に打率.230、OPS.677と左投手がやや得意です。
4. 得点圏成績
チャンスは得意
得点圏打率.274、OPS.711とチャンスが得意です。
4. ホームアウェイ成績
ホームがやや得意
ホーム打率.250、OPS.693とホームがやや得意です。
6. カウント別成績・スイング率
初球〇・超慎重打法
初球スイング率18%(MLB平均30%)、ゾーンスイング率とボール球スイング率も低い超慎重なタイプですが、初球打率.500、3本と初球が得意です。
ゾーンコンタクト率74%(MLB平均76%)とコンタクト能力は平均位です。
7. コース別成績
甘い球〇
左右ともに真ん中付近の甘い球が得意です。
左投手にはアウトコースも得意です。
8. 球種別成績
変化球×
ストレート、ツーシームなどの速球系は成績が良く、特に左投手が顕著です。
またスプリットの成績も良いです。
ただし左右ともに変化球の成績が悪いです。
9. ストレート球速別成績
155km/h以上のストレートは無安打
ストレートは152km/h以下の成績は非常に良いですが、155km/h以上は無安打と苦手です。
10. 打球方向別成績
右打ち〇、広角打法
打球方向は引っ張りより右方向の打球が多いです。
ライトへのホームランが1番多く、逆方向に5本も打ってることから広角打法です。
11. 打球種類
ゴロヒッター
通算ではゴロ率54%とゴロヒッターです。
12. 打球速度・角度
打球角度が低い
通算で平均打球速度142km/hとMLB平均くらいですが、バレル率は3.5%と非常に低いです。
これは打球角度6.3度と低いためと考えられます。
まとめ
①全内外野ユーティリティー
②MLB通算で225試合、打率.229、7本塁打、OPS.627
③今季3Aで打率.266、22本塁打、OPS.865
④三振率31%と高い(MLB平均23%)
⑤一三塁はUZRがプラス
⑥走力は平均的
⑦左投手の方がやや得意(OPS.677)
⑧チャンスは得意(得点圏OPS.711)
⑨ホーム球場がやや得意(ホームOPS.693)
⑩初球〇(打率.500)
⑪超慎重打法
⇒初球スイング率18%(MLB平均30%)
⑫甘い球〇
⑬速球〇変化球×
⑭155km/h以上は無安打
⑮ゴロ率54%とゴロヒッター
⑯右の方向の打球多い
⑰広角打法(逆方向に5本塁打)
⑱打球速度がMLB平均
⑲バレル率3.5%と非常に低い
⑳打球角度6.3度と低い
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