第475回【広島】2025年新外国人エレフリス・モンテロ選手の打撃分析
2024年11月8日、広島カープが前ロッキーズのエレフリス・モンテロ(Elehuris Montero)選手(26)を獲得したと発表しました。
モンテロ選手はMLB通算で21本塁打を記録した強打の一塁手です。
今回はそんな「【広島】2025年新外国人エレフリス・モンテロ選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
MLB経験も豊富な若手
所属球団 | コロラド・ロッキーズ (2022 – 2024) |
ポジション | 一塁、三塁 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1998年8月17日(26歳) |
身長 | 190.5 cm |
体重 | 106.6 kg |
2. 年度成績
MLBと3Aで四死球率・三振率の差が激しい
MLB通算で205試合、打率.228、21本塁打、OPS.664。
3A通算で193試合、打率.314、52本塁打、OPS.981。
四死球率はMLBでは7%しかないですが、3Aでは12%と平均以上です。
また三振率はMLBでは30%と非常に高いですが、3Aでは22%と平均より少ないです。
MLBと3Aで四死球率・三振率の差が激しいです。
打撃の特徴は「打球速度が速い」「フライヒッター」「チャンス〇」「初球〇」「超積極打法」「速球〇(155km/h後半は×)」「プルヒッター」などが挙げられます。
3塁は今季3Aで16エラー(49試合)
守備のメインは一塁で、三塁も守っています。
守備範囲は狭く、肩は弱いです。
また三塁は今季3Aで16エラー(49試合)と失策が非常に多いです。
「1塁までの到達タイム」はMLB下位レベルですが、「スプリントスピード」は平均よりやや遅いくらいです。
3. 対左右成績
左右差なし
MLB通算では全ての項目で左右差があまり無いです。
3A通算では左投手の打率.333、OPS1.046と左投手を得意しています。
4. 得点圏成績
チャンス〇
得点圏では
打率.253↑
四死球率8%↑
出塁率.307↑
長打率.424↑
とチャンスでは成績が向上します。
また3A通算では得点圏の打率.358、OPS1.051です。
4. カウント別成績・スイング率
初球〇・超積極打法
初球スイング率39%、ゾーン内スイング率69%、ボール球スイング率41%と超積極的なタイプで選球眼が悪いです。
また初球打率.360、7本と初球が得意です。
コンタクト率66%とコンタクト能力は平均以下です。
5. コース別成績
右インコース〇、左高め〇
右投手のインコース、左投手の高めが得意です。一方アウトローは苦手です
6. 球種別成績
速球〇、カットボール◎、落ち球×
ストレート、ツーシームなど速球が得意です。特にカットボールは左右共にOPSが1.2を超えています。
一方、フォークやチェンジアップの落ち球は苦手です。
またスライダー、カーブなどの曲がり球も苦手です
7. ストレート球速別成績
速球〇(155km/h以上は×)
ストレートは155km/h以下はほぼOPS.800以上と得意ですが、155km/h以上になると苦手です。
8. 打球方向別成績
プルヒッター
打球方向、本塁打の多くがレフト方向であることからプルヒッターです。
9. 打球種類
フライヒッター
3A通算でフライ率26%と高いフライヒッターです。
10. 打球速度・角度
平均打球速度はMLB平均以上
MLB通算で平均打球速度142km/hとMLB平均より少し速く、バレル率も7.6%と高いです。
またMAX打球速度は184km/hとMLB上位レベルで、パンチ力はあります。
まとめ
【基本情報】
①MLB経験も豊富な26歳
②3Aで3年連続3割以上
③四死球は3A多いがMLB少ない
④三振は3A少ないがMLB多い
⑤守備範囲は狭い
⑥三塁は今季3Aで16失策
【対左右・得点圏】
①左右差はあまりない
⇒3A対左は打率.333、OPS1.046
②チャンス〇
⇒3A得点圏は打率.358、OPS1.051
【カウント・コース】
①初球〇(初球打率.360、7本)
②超積極的で選球眼×
⇒初球、ボールスイング率が非常に高い
③コンタクト能力は平均以下
④右イン、左高め〇
⑤アウトロー×
【球種】
①速球〇
⇒ただ155km/h以上は苦手
②カットボール◎
③スプリット、チェンジアップ×
【打球方向・種類・速度・角度】
①プルヒッター
②フライヒッター
③打球角度高い
④打球速度はMLB平均以上
⑤バレル率7.6%
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