第145回 【プロ野球】年齢構成的に2021年ドラフトで成功した球団は?(セ・リーグ編)
2021年10月11日にプロ野球ドラフト会議が行われ、12球団から計128名(支配下が77名、育成が51名 )が指名されました。
ドラフトを終えて「贔屓球団のドラフトは成功だったのか?」などと考えますが、指名した選手がプロで活躍できるかどうかの実力は5年後、10年後を見なければ評価出来ません。
そこで今回は実力を無視し、年齢構成だけに着目して各球団のドラフトが成功だったかを評価したいと思います。
今回はセ・リーグ編です。
※データはスポーツナビを使用し、在籍選手は2021年10月11日のデータです(引退表明選手、戦力外選手および育成選手、外国人枠の選手を除く)。選手の年齢は2022年4月2日時点としています。
パ・リーグの記事は「第146回 【プロ野球】年齢構成的に2021年ドラフトで成功した球団は?(パ・リーグ編)」。
東京ヤクルトスワローズ
指名一覧
年齢構成
内野手の18-21歳
左投手の18-21歳
捕手の18-21歳、22-25歳
外野手の18-21歳
ヤクルトの年齢構成的な補強ポイントは
「左投手の18-21歳」
「捕手の18-21歳、22-25歳」
「内野手の18-21歳」
「外野手の18-21歳」
の4点でした。
「内野手の18-21歳」はドラフト4位で小森航大郎内野手を獲得することで、補強ポイントを埋めることに成功しました。
ただし、その他の3ポイントに関しては、育成を含めても指名することが出来ず、失敗と言えます。特に「左投手の18-21歳」はチームに一人も居ないので、将来左腕不足に陥る危険があります。
年齢構成的に考えると今回のヤクルトのドラフトは失敗したと言えます。
阪神タイガース
指名一覧
年齢構成
右投手の18-21歳
左投手の22-25歳
捕手の18-21歳
外野手の18-21歳、22-25歳
阪神の年齢構成的な補強ポイントは
「右投手の18-21歳」
「左投手の22-25歳」
「捕手の18-21歳」
「外野手の18-21歳、22-25歳」
の4点でした。
「右投手の18-21歳」はドラフト1位で森木大智投手を獲得、「左投手の22-25歳」はドラフト2位で鈴木勇斗投手とドラフト3位で桐敷拓馬投手を獲得、「捕手の18-21歳」はドラフト7位で中川勇斗捕手を獲得、「外野手の18-21歳、22-25歳」はドラフト4位で前川右京外野手とドラフト6位で豊田寛外野手を獲得することで、4つの補強ポイントを埋めることに成功しました。
年齢構成的に考えると今回の阪神のドラフトは大成功したと言えます。
読売ジャイアンツ
指名一覧
年齢構成
左投手の18-21歳
外野手の18-21歳、22-25歳
巨人の年齢構成的な補強ポイントは
「左投手の18-21歳」
「外野手の18-21歳、22-25歳」
の2点でした。
「左投手の18-21歳」はドラフト2位で山田龍聖投手、ドラフト4位で石田隼都投手、ドラフト6位で代木大和投手の3人も獲得することで見事に補強ポイントを埋めることに成功しました。
「外野手の18-21歳、22-25歳」はドラフト5位で岡田悠希外野手を指名しましたが、バランス的にはあと2~3人を指名する必要があり、失敗と言えます。ただし、育成では2名を指名しており、育成込みで考えると成功と言えそうです。
年齢構成的に考えると育成込みでは今回の巨人のドラフトは成功したと言えます。
広島東洋カープ
指名一覧
年齢構成
捕手の18-21歳
左投手の18-21歳
外野手の18-21歳
広島の年齢構成的な補強ポイントは
「左投手の18-21歳」
「捕手の18-21歳」
「外野手の18-21歳」
の3点でした。
「捕手の18-21歳」はドラフト7位で高木翔斗捕手を獲得することで、補強ポイントを埋めることに成功しました。
「左投手の18-21歳」は支配下では指名出来なかったですが、育成1位で新家 颯投手を獲得しました。ただし、「外野手の18-21歳」は育成を含めても指名することが出来ず、失敗と言えます。
年齢構成的に考えると今回の広島のドラフトはやや失敗したと言えます。
疑問なのはカープは年齢構成を意識していると言われていたのに、外野手は即戦力の社会人を取ったことです。
高校生や大学生にも右の大砲候補が居たにも関わらず、社会人を取ったことを考えると、もしかしたら鈴木誠也選手が今オフまたは来オフにチームから出て行く可能性が高いのかもしれません。
中日ドラゴンズ
指名一覧
年齢構成
捕手の18-21歳
右投手の18-21歳
左投手の18-21歳
外野手の18-21歳
中日の年齢構成的な補強ポイントは
「右投手の18-21歳」
「左投手の18-21歳」
「捕手の18-21歳」
「外野手の18-21歳」
の4点でした。
「捕手の18-21歳」はドラフト4位で味谷大誠捕手を獲得することで、補強ポイントを埋めることに成功しました。
ただし、その他の3ポイントに関しては育成を含めても指名することが出来ず、失敗と言えます。
年齢構成的に考えると今回の中日のドラフトは失敗したと言えます。
横浜DeNAベイスターズ
指名一覧
年齢構成
右投手の18-21歳
捕手の22-25歳
外野手の18-21歳
横浜の年齢構成的な補強ポイントは
「右投手の18-21歳」
「捕手の22-25歳」
「外野手の18-21歳」
の3点でした。
「右投手の18-21歳」はドラフト1位で小園健太投手を獲得することで、補強ポイントを埋めることに成功しました。
「外野手の18-21歳」は支配下では指名出来なかったですが、育成3位で大橋武尊外野手を獲得しました。ただし、「捕手の22-25歳」は育成を含めても指名することが出来ず、失敗と言えます。
年齢構成的に考えると今回の横浜のドラフトはやや失敗したと言えます。
まとめ
1位 阪神タイガース
2位 読売ジャイアンツ
3位 横浜DeNAベイスターズ
4位 広島東洋カープ
5位 東京ヤクルトスワローズ
5位 中日ドラゴンズ
年齢構成的に2021年ドラフトで成功した球団を考えましたが、補強ポイント4点を獲得出来た1番成功した球団は阪神でした。
その次に成功したのは育成込みで補強ポイントを補えた巨人です。
年齢構成的に3つの補強ポイントを育成を含めても指名できず、最も失敗した球団はヤクルトと中日でした。この2球団はあまり年齢構成を意識せずに、実力重視で指名したみたいです。
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