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第20回 【メジャー(MLB)左投手】平均リリースポイント・平均変化量

2023年2月9日

前回からの続きで2020年のメジャー(MLB)左投手のトラックマンデータの解析結果を紹介したいと思います。
分量が多いので数回に分けて紹介します。今回は「平均リリースポイント・平均変化量」です。
元データはBaseball Savantで、右投手については過去記事を参考にして下さい。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量


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1. 平均リリースポイント

メジャー(MLB)左投手の平均リリースポイント
メジャー(MLB)左投手の平均リリースポイント_前後
メジャー(MLB)左投手の平均リリースポイントの表

捕手目線で見ると、ツーシームとカットボールがストレートよりも一塁側にある
ツーシームとスプリットは低くナックルカーブが高い

三塁側からの目線で見ると、ツーシームとスプリットが一番球持ちが良い
ナックルカーブ、カーブはリリースポイントが速い

やきゅまる
スプリットは右投手だとリリースポイントが高いのに、左は低いのは不思議

2. 平均変化量

メジャー(MLB)左投手の平均変化量
メジャー(MLB)左投手の平均変化量の表

ストレートは真っ直ぐではなく、40.9cmホップして18.5cmシュートしているのが分かる。

スプリット、チェンジアップは、ストレートに対してツーシームくらいしか落ちていない
またストレートよりもシュートしている

カットボールはツーシームくらい落ちている
スライダーはほとんど曲がっていなく、最近流行の「スラッター」の軌道のイメージです。
たぶん「スラッター」をカットボールとスライダーにトラックマンでは判断していると予想。

ナックルカーブは右投手に比べると、半分くらいしか変化していない

やきゅまる
左のスペシャリストのスライダーは曲がるイメージだったけど、これは日米の違いなのかな?
日本の左投手のスライダーも曲がっていないのかな?

3. まとめ

今回は2020年のメジャー(MLB)投手のトラックマンデータの解析結果として、
メジャー(MLB)左投手の平均リリースポイント・平均変化量」を紹介しました。

メジャー(MLB)左投手の平均変化量

・ツーシームとカットボールがストレートよりもリリースポイントが一塁側

・ツーシームとスプリットは低く、ナックルカーブはリリースポイントが高い

・ツーシームとスプリットが一番球持ちが良い

・ナックルカーブ、カーブはリリースポイントが速い

メジャー(MLB)左投手の平均変化量

・ストレートは真っ直ぐではなく、40.9cmホップして18.5cmシュートしている

・スプリット、チェンジアップは、ストレートに対してツーシームくらいシュートして落ちている

・カットボールは思ったよりもホップ成分が少ない

・スライダーはほとんど曲がっていなく、最近流行の「スラッター」の軌道のイメージ

・ナックルカーブは右投手に比べると、半分くらいしか変化していない

次回は「メジャー(MLB)左投手の軌道シミュレーション」を紹介する予定です。