第11回 【メジャー(MLB)右投手】平均リリースポイント・平均変化量

2021年6月4日

前回からの続きで2020年のメジャー(MLB)右投手のトラックマンデータの解析結果を紹介したいと思います。
分量が多いので数回に分けて紹介します。今回は平均リリースポイント・平均変化量です。
Baseball Savantからのデータの取得とCSVファイルの説明については、過去記事を参考にして下さい。
第1回 メジャー(MLB)投手のトラックマンデータ取得方法(csvファイル)
第5回 メジャー(MLB)投手のトラックマンデータ(csvファイル)の説明
第6回 メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合
第7回 メジャー(MLB)右投手のコース別投球割合
第8回 メジャー(MLB)右投手のカウント別投球割合
第9回 メジャー(MLB)右投手のコース別被打率、被本塁打
第10回 メジャー(MLB)右投手の平均球速、平均回転数


1. 平均リリースポイント

メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント
メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント
メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント(前後)
メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント(前後)
メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイントの表
メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイントの表

フォークやナックルはサンプルが少ないので、偏った位置にある。
フォークはカイル・ケラー投手が投げた3球のみのデータだが、
リリースポイントからカイル・ケラー投手のウイングスパンが長いことが分かる。
ナックルはリリースポイントが異常に速く、頭から離れている

捕手目線で見ると、ツーシームとチェンジアップがストレートよりも三塁側にあり、低い
スプリットは一塁側にあり、逆に高い

三塁側からの目線で見ると、ストレートが一番球持ちが良い
曲げる変化球であるスライダー、ナックルカーブ、カーブはリリースポイントが速い

やきゅまる
やきゅまる
ツーシームのリリースポイントがストレートとかなり違う!
これがツーシームの被打率が高い原因かも?

説明アナ
説明アナ
今回リリースポイントを説明したんだけど、
実はリリースポイントはスイングにほとんど影響を与えないんだよ。
大事なのはピッチトンネル
ピッチトンネルについての先行研究

2. 平均変化量

メジャー(MLB)右投手の平均変化量
メジャー(MLB)右投手の平均変化量
メジャー(MLB)右投手の平均変化量の表
メジャー(MLB)右投手の平均変化量の表

フォークやナックルはサンプルが少ないので参考にならない。
フォークの変化量を見ると、フォークというよりツーシームに近い

ストレートは真っ直ぐではなく、40.4cmホップして18.1cmシュートしているのが分かる。
思っていたのと違ったのはスプリット、チェンジアップ、カットボール、スライダーです。

スプリット、チェンジアップは、ストレートに対してツーシームくらいしか落ちていない
またストレートよりもシュートしている。

カットボールは思ったよりもホップ成分が少ない
スライダーはほとんど曲がっていなく、最近流行の「スラッター」の軌道のイメージです。
たぶん「スラッター」をカットボールとスライダーにトラックマンでは判断していると予想。

やきゅまる
やきゅまる
日本人投手のスライダーもこんな感じなの?

説明アナ
説明アナ
今後やるけど、大谷投手やダルビッシュ投手のスライダーはめちゃ曲がってるよ

3. まとめ

今回は2020年のメジャー(MLB)投手のトラックマンデータの解析結果として、
メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量」を紹介しました。

メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント

・ツーシームとチェンジアップのリリースポイントは、ストレートよりも三塁側で低い

・スプリットのリリースポイントは、一塁側で高い

・ストレートが一番球持ちが良い

・曲げる変化球であるスライダー、ナックルカーブ、カーブはリリースポイントが速い

メジャー(MLB)右投手の平均変化量

・ストレートは真っ直ぐではなく、40.4cmホップして18.1cmシュートしている

・スプリット、チェンジアップは、ツーシームくらいシュートして落ちている

・カットボールは思ったよりもホップ成分が少ない

・スライダーはほとんど曲がっていなく、最近流行の「スラッター」の軌道のイメージ

次回は「メジャー(MLB)右投手の軌道シミュレーション」を紹介する予定です。