第176回 【オリックス】2022年新外国人バレラ選手の打撃分析
2021年12月17日、オリックスが2022年の新外国人候補として、今季ブルージェイズのブレイビック・バレラ内外野手(29)を獲得したと発表がありました。
そのため、今回は「【オリックス】2022年新外国人バレラ選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
基本情報
両打ちのユーティリティ
所属球団 | セントルイス・カージナルス (2017) ロサンゼルス・ドジャース (2018) ボルチモア・オリオールズ (2018) ニューヨーク・ヤンキース (2019) トロント・ブルージェイズ (2019 -2021) |
ポジション | 二塁手、三塁手、遊撃手、外野手 |
投打 | 右投両打 |
生年月日 | 1992年1月8日(29歳) |
身長 | 180 cm |
体重 | 86 kg |
3Aでは安定して活躍
MLBでは通算で打率.236,OPS.624とあまり結果を残せていませんが、四死球が多く、三振が少ない打者です。
一方、3Aでは通算で打率.303、OPS.820と結果を残せていて、5年中4年が打率3割以上、OPS.800以上と、安定して活躍しています。
守備は、主にセカンドとサードで、ショートとライトも守ったことがあるユーティリティプレイヤーです。
試合数が少ないので参考程度ですが、指標を見る限りは平均以上の守備は期待出来そうです。
走力は、「1塁までの到達タイム」「スプリントスピード」「3Aでは年平均で5三塁打、8盗塁くらいであること」などから平均以上の走力はありそうです。
右打席(左投手)の方が得意
右打席(左投手)の方が打率.302と得意としています。
チャンスにかなり強い
得点圏では打率.351、OPS.832と、かなり得意としています。
初球○
初球の打率が.417と、得意としています。また、若いカウントの方が得意としています。
ローボールヒッター
左右どちらも高めよりも真ん中から低めの方が成績が良いローボールヒッターです。特に、どちらの打席もアウトローを得意としています。
日本とは相性
ストレート、スライダーが苦手
上は球種別OPSのグラフ、下は球種別の成績です。
MLB平均に比べて、ストレートとスライダーの打率とOPSが低くて苦手としています。一方でツーシームやカットボールなど速い変化球は得意としています。
150km/h以上が苦手
上は球速帯別OPSのグラフ、下は球速帯別の成績です。
MLB平均に比べて、150km/h以上のOPSが低くて苦手としています。また135km/h~145km/hもOPSが低いです。
右打席では広角、左打席ではプルヒッター
右打席では引っ張りが26%と低く、広角に打球を打っていて、逆方向の成績も良いです。
左打席では引っ張りが48%と高く、プルヒッターです。
打球速度はかなり遅い
安打や本塁打の打球速度がMLB平均より15km/hくらい遅いです。
安打の中央値が右打席155km/h、左打席137km/hなので、右打席の方が芯で打球を捉えていそうです。
打球角度は平均くらいで、バレル率は0.5%とかなり低いです。
ややフライヒッター
打球の種類はフライ率27%と、ややフライヒッターです。
まとめ
①両打ちのユーティリティ
②四死球が多く、三振が少ない
③3Aでは安定して活躍
④守備、走力は平均以上
⑤右打席(左投手)の方が得意
⑥チャンスには強い
⑦初球○
⑧ローボールヒッター
⑨150km/h以上のストレート、スライダーが苦手
⑩右打席では広角、左打席ではプルヒッター
⑪打球速度はかなり遅い
⑫バレル率0.5%
今回は「【オリックス】2022年新外国人バレラ選手の打撃分析」を紹介しました。
MLBでは通算で打率.236,OPS.624とあまり結果を残せていませんが、四死球が多く、三振が少ない打者です。
一方、3Aでは通算で打率.303、OPS.820と結果を残せていて、5年中4年が打率3割以上、OPS.800以上と、安定して活躍しています。
守備は、主にセカンドとサードで、ショートとライトも守ったことがあるユーティリティプレイヤーです。
試合数が少ないので参考程度ですが、指標を見る限りは平均以上の守備は期待出来そうです。
走力は、「1塁までの到達タイム」「スプリントスピード」「3Aでは年平均で5三塁打、8盗塁くらいであること」などから平均以上の走力はありそうです。
右打席(左投手)は打率.302と結果を残し、広角に打てて打球速度もMLB平均くらいですが、左打席はプルヒッターにも関わらず打球速度もかなり遅いです。
チャンスに強く、初球が得意なローボールヒッターで、150km/h以上のストレートとスライダーが苦手です。
「3Aで活躍していること」「ローボールが得意なこと」など、日本の野球との相性は良さそうなので、活躍が期待できます。