第204回 【プロ野球】2022年新外国人の成績一覧・ランキング(野手編)
3月中旬になって入国制限が緩和され、新外国人も続々オープン戦に出場するようになりました。
「贔屓球団の新外国人選手って、他球団と比べてどうなの?」とか思ったりしましたので、今回は「【プロ野球】2022年新外国人の成績一覧・ランキング(野手編)」を紹介します。
投手編や個々の選手の打撃分析については下記の過去記事を参照して下さい。
データはBaseball SavantとFanGraphsを使用します。
- 1. 1. 2022年新外国人の打撃成績一覧
- 2. 2. 2022年新外国人の走力・守備成績一覧
- 3. 3. 打率ランキング
- 4. 4. 本塁打率ランキング
- 5. 5. 三振率ランキング
- 6. 6. 四死球率ランキング
- 7. 7. 打球速度中央値ランキング
- 8. 8. バレル率ランキング
- 9. 9. 三塁打率ランキング
- 10. 10. 盗塁ランキング
- 11. 11. 1塁までの到達タイムランキング
- 12. 12. スプリントスピードランキング
- 13. 13. 打率・本塁打率のグラフ
- 14. 14. 三振率・四死球率のグラフ
- 15. 15. 打球速度・打球角度のグラフ
- 16. 16. 最高打球速度・バレル率のグラフ
- 17. 17. 1塁までの到達タイム・スプリントスピードのグラフ
- 18. まとめ
1. 2022年新外国人の打撃成績一覧
2022年新外国人の打撃成績一覧で、MLBの2021年度成績は50打席以上の選手のみです。打球速度、打球角度はトラックマンが導入された2015年以降の成績です。
当たり前ですが、2021年度成績は全員MLBでは平均以下の成績です。
2. 2022年新外国人の走力・守備成績一覧
2022年新外国人の走力・守備成績一覧です。走塁技術の目安のために「三塁打率」も記載しました。
「三塁打率」「盗塁」は2021年度、「1塁までの到達タイム」「スプリントスピード」「UZR1000」はMLBデータのある直近年度のデータです。
3. 打率ランキング
打率の1位は、MLBはバレラ選手、3Aはポランコ選手でした。
4. 本塁打率ランキング
本塁打率の1位は、MLBはヌニェス選手、3Aはポランコ選手でした。
5. 三振率ランキング
三振率の1位は、MLBと3Aのどちらもバレラ選手でした。
6. 四死球率ランキング
四死球率の1位は、MLBはオグレイディ選手、3Aはギッテンス選手でした。
7. 打球速度中央値ランキング
打球速度中央値の1位は、ギッテンス選手でした。
8. バレル率ランキング
バレル率の1位は、マルモレホス選手でした。
9. 三塁打率ランキング
三塁打率の1位は、MLBはオグレイディ選手、3Aはギッテンス選手でした。
10. 盗塁ランキング
盗塁の1位は、MLBはポランコ選手、3Aはオグレイディ選手でした。
11. 1塁までの到達タイムランキング
1塁までの到達タイムの1位は、アルカンタラ選手でした。
12. スプリントスピードランキング
スプリントスピードの1位は、アルカンタラ選手でした。
13. 打率・本塁打率のグラフ
バレラ選手を除けば、ほぼMLB平均以下の打率ですが、本塁打率は低くありません。
3AレベルではMLB平均以上の打率・本塁打率を誇っています。
このことから、オリックス以外のチームは新外国人に本塁打率(長打力)を求めていることが分かります。
一方、オリックスは長打力よりも打率が残せる選手を優先したみたいです。
みんな
14. 三振率・四死球率のグラフ
ギッテンス選手とマルモレホス選手の四死球率が高いことから、楽天は新外国人に四死球率を求めていそうです。
ヌニェス選手とアルカンタラ選手の三振率が高いことから、日本ハムは三振率をあまり気にして無さそうです。
バレラ選手の三振率が非常に低いことから、オリックスは三振しない助っ人を求めていそうです。
15. 打球速度・打球角度のグラフ
ギッテンス選手とマルモレホス選手の打球速度が速いことから、楽天は新外国人に打球速度を求めていそうです。
ただ、ギッテンス選手は打球速度は1位ですが、打球角度が低いので本塁打量産に結びついていません。この点が日本で改善されるかが大事になってきそうです。
16. 最高打球速度・バレル率のグラフ
最高打球速度・バレル率が共にMLB平均以上の選手が6人もいます。
特にマルモレホス選手とマクブルーム選手はバレル率が10%を超えていて、打球に角度をつけるのが上手です。
17. 1塁までの到達タイム・スプリントスピードのグラフ
両方の成績からMLB平均以上の走力を持っているのはアルカンタラ選手、ポランコ選手、バレラ選手の3人と言えそうです。その中でもアルカンタラ選手は突出した数字を残していますので、かなり走力は期待出来そうです。
オグレイディ選手は「1塁までの到達タイム」のデータはありませんが、「スプリントスピード」が速いので走力は期待出来そうです。
ヌニェス選手は「1塁までの到達タイム」が非常に遅くて盗塁も少ないですが、「スプリントスピードがMLB平均以上」「3Aでの三塁打率が高い」ことから潜在的には足が遅い訳では無さそうです。
マルモレホス選手・ギッテンス選手はスプリントスピードが遅いので、楽天は新外国人に走力をあまり求めて無さそうです。
まとめ
①多くのNPB球団は本塁打率(長打力)を求めている
②打球速度・バレル率がMLB平均以上の選手が多い
③オリックスは三振しない、打率が残せることを優先
④楽天は四死球率、打球速度を優先、走力は求めて無さそう
⑤日本ハムは三振率は気にして無さそう
⑥走力はアルカンタラ選手が突出した数字
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