第219回 【佐々木朗希】平均球速159.5キロはNPB先発歴代3位(2022年4月3日投球分析)
2022年4月3日、佐々木朗希投手が今季本拠地初登板となる西武戦(ZOZOマリン)に登板。
8回99球3安打1失点、無四球で毎回の13奪三振、最速163kn/hという投球内容でした。特に平均球速159.5km/hはNPB先発歴代3位という驚異的な数字でした。
この試合がプロ入り後、9試合目の登板で嬉しい本拠地初勝利となりました。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年4月3日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。
1. 球種・投球割合
ストレートが71%
今回もストレート、フォーク、スライダー、カーブの4球種です。
前回登板と比べると、ストレートが71%と増加しました。
左右共にストレートが多い
左右共にストレートが70%以上とかなり多かったです。
また、いつも以上に左打者にスライダーとカーブが少なかったです。
2. 各成績
左打者に長打を打たれた
打たれた2本の長打は左打者でした。
全球種がゾーン内率50%超え
「コントロール重視で球数を少なく、長い回を無失点で」とテーマに掲げていた通り、全球種のストライクゾーン内への投球率が50%以上とストライクゾーン内で勝負出来ていました。
特にストレートはゾーン内率74%と素晴らしい数字です。
3. 球速
平均159.5km/h、最高163km/h
今回もストレートは平均球速159.5km/h、最高球速163km/hでした。
最高球速は前回の164km/hは出ませんでしたが、平均球速はNPB先発歴代3位という驚異的な数字でした。
ちなみに1位は2014年10月5日の159.9km/h、2位は2016年6月12日の159.7km/hの大谷翔平選手です。
フォークは最速148km/h
ストレートは70球中34球が160km/h超えでした。
フォークも最速148km/hと全球140km/h以上と高速でした。
カーブは最遅122km/hで、ストレートとの最大球速差は41km/hと緩急がつけれていました。
8回でも平均158.2km/h
佐々木朗希投手の課題だった終盤の球速ですが、今回は6回でも平均球速158.2km/hとそれほど落ちませんでした。
ストライクゾーンで勝負することで球数が少なかったのが良かったのかもしれません。
4. コース別
右打者にはアウトロー中心
前回は左打者へのインコースがほぼありませんでしたが、今回は左打者のインコースにもしっかり投げ込めていました。また、高めのボールゾーンに抜けるストレートが今回はほぼありませんでした。
一方、右打者にはアウトロー中心にストレートも変化球も決まっていました。
打たれたのは真ん中高め付近の球
左打者に長打を打たれた2球は真ん中付近の球でした。源田選手に打たれたフォークは真ん中低めでしたが、少し高かった分、打たれた感じでした。
まとめ
①平均159.5km/h(NPB先発歴代3位)
②最高163km/h
③フォークも最速148km/h
④ストレートが71%
⑤長打は2本とも左打者
⑥全球種がゾーン内率50%超え
⑦8回でも平均158.2km/h
⑧右打者にはアウトロー中心
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年4月3日)」を紹介しました。
8回99球3安打1失点、無四球で毎回の13奪三振、最速163kn/hという投球内容でした。特に平均球速159.5km/hはNPB先発歴代3位という驚異的な数字で、フォークも最速148km/hと高速でした。
この試合がプロ入り後、9試合目の登板で嬉しい本拠地初勝利となりました。
今回はストレートが71%と多く、全球種がゾーン内率50%超え(ストレートはゾーン内率74%)で、ストライクゾーンで勝負していました。そのため球数が少なく、8回でも平均158.2km/hといつもより球速が落ちませんでした。
右打者にはアウトロー中心でほぼ完ぺきに抑えましたが、真ん中付近のボールを左打者には2本長打にされました。
今回のように球数を抑えられれば、あとは「左打者への長打」ぐらいしか課題がありません。
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