第257回 【佐々木朗希】4回10奪三振も負傷降板(2022年7月1日投球分析)

2022年9月26日

佐々木朗希投手の投球内容(2022年6月22日)
佐々木朗希投手の投球内容
(2022年6月22日)

2022年7月1日、佐々木朗希投手がZOZOマリンでの楽天戦に先発。

4回を投げて64球、被安打2、四死球2、奪三振10、0失点の投球内容でしたが、右手中指先の血マメの影響で負傷降板

初回は振り逃げを含む1イニング4奪三振でスタートしました。2回は2死二三塁のピンチを招きますが、3球3振で切り抜けると、ここから圧巻の6者連続奪三振の奪三振ショーを披露しました。しかし、ここで佐々木朗希投手の表情が曇り、指先を気にし始めました。その後は四球、安打でピンチを作りましたが、なんとか右飛で4回を抑えたところで降板しました。

今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年7月1日)」を紹介します。

佐々木朗希投手の過去記事一覧

使用するデータはスポナビライブのデータです。

やきゅまる
やきゅまる
血豆が長引かなければいいね

1. 球種・投球割合

フォークを28%と多投

佐々木朗希投手の日別投球割合(2022年7月1日まで)
佐々木朗希投手の日別投球割合
(2022年7月1日まで)

今回はストレートフォークスライダーカーブ4球種です。

前回と同様にフォークを27%と多投しました。

やきゅまる
やきゅまる
前回同様にフォークが復調したね

右打者にスライダーを多投

佐々木朗希投手の対左右投球割合(2022年7月1日)
佐々木朗希投手の対左右投球割合
(2022年7月1日)

右打者にはフォークを投げず、スライダーを30%と多投しました。一方、左打者はいつもくらいの割合でした。

2. コース別

フォークスライダーは低めに制球抜群

佐々木朗希投手のコース別投球数(2022年7月1日)
佐々木朗希投手のコース別投球数
(2022年7月1日)

ストレート高めが多かったです。

一方、フォーク左打者の低めスライダーは右打者の低め制球抜群で効果的でした。

やきゅまる
やきゅまる
今日はフォークが特に良かったね

低めのフォークで三振を多く奪う

佐々木朗希投手のコース別成績
(2022年7月1日)

低めのフォークで三振を多く奪いました。

やはり打たれるのは真ん中付近からアウトハイのボールです。

やきゅまる
やきゅまる
右打者の低めのスライダーも良かったね

3. 各成績

右打者は全部三振

佐々木朗希投手の対左右成績(2022年7月1日)
佐々木朗希投手の対左右成績
(2022年7月1日)

上図は今回、前回登板までの2022年平均の左右別被OPSです。

今回は3打席のみですが右打者は全部三振でした。

やきゅまる
やきゅまる
右打者にフォーク無しでも三振が奪えるのは大きいね

空振りが12個

佐々木朗希投手の球種別成績
(2022年7月1日)

ストライク率66%と佐々木朗希投手にしてはそこまで高い数字ではありませんが、血豆が出血するまでは73%と高かったです。ストレートゾーン内率は62%と高く、ゾーン内で勝負出来ていました。

空振りは4回で12個と多かったです(前回7回19個)。3球種で空振りを奪っていますが、特にフォーク6も奪いました。しかし、出血してからは空振りが0個でした。

やきゅまる
やきゅまる
出血しなかったらどこまで三振が伸びてたんだろう

4. 球速

平均158.4km/h、最高162km/h

佐々木朗希投手の球速(2022年7月1日まで)
佐々木朗希投手の球速
(2022年7月1日まで)

ストレート平均球速158.4km/h最高球速162km/hでした。

やきゅまる
やきゅまる
球速としてはまだ本調子ではないね

160km/h超えは9球

佐々木朗希投手の球速帯
(2022年7月1日)

ストレート37球中9球が160km/h超えでした(前回54球中14球)。球速的にはまだ本調子ではなさそうです。

やきゅまる
やきゅまる
ただ球速以上に球威はあったね

5回以降に球速低下

佐々木朗希投手の回別平均球速(2022年7月1日)
佐々木朗希投手の回別平均球速
(2022年7月1日)

1,2回は158km/h台、3回には159.5km/hまで上昇しましたが、4回は平均球速157.6km/hに球速低下しました。特に出血後は156.3km/hまで低下しました。

まとめ

佐々木朗希投手の投球内容とコース(2022年7月1日)
佐々木朗希投手の投球内容とコース
(2022年7月1日)
まとめ

①平均158.4km/h、最高162km/h
②160km/h超えが9球
③フォークは左打者のみ
④フォーク、スライダーの制球抜群
⑤ストライク率66%
⑥3球種で空振り9個(出血後は0個)
⑦出血後は平均156.3km/hに低下

今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年7月1日)」を紹介しました。

4回を投げて64球、被安打2、四死球2、奪三振10、0失点の投球内容でしたが、右手中指先の血マメの影響で負傷降板

初回は振り逃げを含む1イニング4奪三振でスタートしました。2回は2死二三塁のピンチを招きますが、3球3振で切り抜けると、ここから圧巻の6者連続奪三振の奪三振ショーを披露しました。しかし、ここで佐々木朗希投手の表情が曇り、指先を気にし始めました。その後は四球、安打でピンチを作りましたが、なんとか右飛で4回を抑えたところで降板しました。

ストレート平均球速158.4km/hと球速としてはまだ本調子ではありませんでしたが、序盤はシュート回転が少なくて球威がありました。フォークの制球が抜群で多くの空振りを奪いました。

ストライク率66%と佐々木朗希投手にしてはそこまで高い数字ではありませんが、血豆が出血するまでは73%と高かったです。ストレートゾーン内率は62%と高く、ゾーン内で勝負出来ていました。

空振りは4回で12個と多かったです(前回7回19個)。3球種で空振りを奪っていますが、特にフォーク6も奪いました。

ストレート160km/h超えが9球だけでしたが、全体的に球威がありました。しかし、出血した4回は平均球速157.6km/hに球速低下しました。特に出血後は156.3km/hまで低下して空振りが0個でした。

次回登板までに血豆が治ってくれれば、また圧倒的な奪三振ショーが見られそうです。