第421回 【西武】2024年新外国人フランチー・コルデロ選手の打撃分析
2023年12月7日、西武ライオンズが前ヤンキースでプレーしていたフランチー・コルデロ(Franchy Cordero)選手(29)と契約合意したと発表しました。
コルデロ選手はMLBトップレベルの打球速度を誇るパワーヒッターです。
今回はそんな「【西武】2024年新外国人フランチー・コルデロ選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
MLBトップレベルのパワーヒッター
所属球団 | サンディエゴ・パドレス (2017 – 2019) カンザスシティ・ロイヤルズ (2020) ボストン・レッドソックス (2021 – 2022) ニューヨーク・ヤンキース (2023) |
ポジション | 左翼、一塁、中堅、右翼 |
投打 | 右投左打 |
生年月日 | 1994年9月2日(29歳) |
身長 | 191 cm |
体重 | 102 kg |
2. 年度成績
3Aでは3割、OPS.900以上
MLB通算で251試合、打率.217、27本塁打、OPS.678。
3A通算で306試合、打率.301、54本塁打、OPS.922。
打撃の特徴は「三振が非常に多い」「左投手がやや苦手」「チャンスが得意」「初球〇」「超積極打法」「コンタクト能力が低い」「カットボールが得意」「プルヒッター」「打球速度がMLBトップレベル」などが挙げられます。
元々はMLBトップレベルの俊足
守備のメインは外野ですが、一塁も守れます。
一番イニング数が多いのは左翼です。
一塁でも外野でもUZRかなりマイナスで、特に失策が多いです。
「一塁までの到達タイム」「スプリントスピード」から2017年の走力はMLBトップレベルでしたが、現在の走力はMLB平均レベルです。
3. 対左右成績
左投手が苦手
右OPS.696、左OPS.591と左投手が苦手です。
4. 得点圏成績
チャンスはやや得意
得点圏OPS.741とチャンスがやや得意です。
4. ホームアウェイ成績
ホームがやや得意
ホーム打率.233、OPS.707とホームがやや得意です。
5. カウント別成績・スイング率
初球〇・積極打法
初球スイング率37%(MLB平均30%)、ゾーンスイング率とボール球スイング率も高い超積極的なタイプです。初球打率.420、7本と初球が得意です。
ゾーンコンタクト率65%(MLB平均76%)とコンタクト能力が低いです。
6. コース別成績
インロー、インハイ×
左右ともにインローとインハイが苦手です。
左投手にはアウトハイも苦手です。
7. 球種別成績
カットボール◎
なぜか左右ともにカットボールがとても成績が良いです。
ストレート、スプリット、カーブなどはまだ成績が良いですが、ツーシーム、チェンジアップ、スライダーはかなり成績が悪いです(特に左投手)。
8. ストレート球速別成績
150km/h中盤のストレートは苦手
ストレートは152km/h以下の成績は良いですが、150km/h中盤が苦手です。
9. 打球方向別成績
センター返し→プルヒッター
2020年まではセンター返しが多かったですが、直近2年は極端な引っ張りが多いプルヒッターです。
10. 打球種類
打球種類比率はMLB平均くらい
打球種類比率は通算ではほぼMLB平均くらいです。
11. 打球速度・角度
打球速度◎
通算で平均打球速度146km/hと速く、バレル率は11.5%と高いです。
ただ打球角度9度と低いです。
MAX打球速度は191km/hとMLBトップレベルで、本塁打の最長飛距離も149mと大谷翔平選手レベルです。
まとめ
①MLBトップレベルのMAX打球速度
②MLB通算で251試合、打率.217、27本塁打、OPS.678
③3A通算で306試合、打率.301、54本塁打、OPS.922
④三振率35%と非常に高い(MLB平均23%)
⑤守備は一塁と外野
⑥UZRはマイナス(失策多い)
⑦元々はMLBトップレベルの俊足
⇒現在は平均レベル
⑧左投手の方がやや苦手(左OPS.591)
⑨チャンスは得意(得点圏OPS.741)
⑩ホーム球場がやや得意(ホームOPS.707)
⑪初球〇(打率.420)
⑫超積極打法
⇒初球スイング率37%(MLB平均30%)
⑬選球眼×(ボールスイング率高い)
⑭インロー、インハイ×
⑮カットボール◎
⑯2020年までセンター返し多い
⇒現在は極端なプルヒッター
⑰MAX打球速度191km/hはMLBトップレベル
⑱打球角度9度と低い
⑲バレル率11.5%と高い
⑳最長飛距離149m
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