第428回 【日本ハム】2024年新外国人アンドリュー・スティーブンソン選手の打撃分析
2023年12月14日、日本ハムが前ツインズ傘下3Aのアンドリュー・スティーブンソン(Andrew Stevenson)選手(29)と合意したと発表しました。
スティーブンソン選手は今季3Aで44盗塁と高い走力を誇る中距離打者です。
今回はそんな「【日本ハム】2024年新外国人アンドリュー・スティーブンソン選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
左投左打の外野手
所属球団 | ワシントン・ナショナルズ (2017 – 2021) ミネソタ・ツインズ (2023) |
ポジション | 右翼、中堅、左翼 |
投打 | 左投左打 |
生年月日 | 1994年6月1日(29歳) |
身長 | 180 cm |
体重 | 86 kg |
2. 年度成績
3Aでは16本、44盗塁
MLB通算で273試合、打率.243、8本塁打、OPS.668。
今季3Aで106試合、打率.317、16本塁打、OPS.916、盗塁44個。
打撃の特徴は「高い走力」「左投手が苦手」「チャンスが得意」「初球〇」「積極打法」「ゴロヒッター」「流し打ち」「打球角度が低い」などが挙げられます。
MLBトップレベルの俊足
守備のメインは右翼ですが中堅と左翼も守れます。
外野の守備は高い走力によって守備範囲が広く、UZRもプラスです。
「一塁までの到達タイム」「スプリントスピード」の数値から走力はMLBトップレベルです。
3. 対左右成績
左投手が苦手
右OPS.689、左OPS.517と左投手が苦手です。
4. 得点圏成績
チャンスはやや得意
得点圏OPS.755とチャンスがやや得意です。
4. ホームアウェイ成績
ホームが得意
ホーム打率.263、OPS.719とホームが得意です。
5. カウント別成績・スイング率
初球〇・積極打法
初球打率.341と初球が得意です。
初球スイング率33%(MLB平均30%)、ゾーンスイング率とボール球スイング率も高い積極的なタイプです。
ゾーンコンタクト率73%(MLB平均76%)とコンタクト能力はやや低いです。
6. コース別成績
ハイボールヒッター
右投手のインハイを得意としており、ハイボールヒッターです。
7. 月別成績
秋男
春先から夏場にかけて成績が下降していますが、9-10月の秋は成績が良いです。
8. 球種別成績
速球◎、曲がり球×
左右ともにストレートはOPS.900以上と得意です。
また右投手のツーシーム、チェンジアップも得意です。
カットボール、スライダー、カーブなど曲がり球は苦手です。
9. ストレート球速別成績
160km/hのストレートまで得意
ストレートは146-161km/hの成績が良く、150km/h中盤も得意です。
10. 打球方向別成績
流し打ち
流し打ち、センター返しが多く、ホームランも広角に打っています。
11. 打球種類
ゴロヒッター
通算ゴロ率52%とゴロヒッターです。
12. 打球速度・角度
打球角度低い
年度で平均打球速度がブレていますが、通算で平均打球速度142km/hとMLB平均くらいです。
ただ平均打球角度7度と低く、バレル率も4.6%と低いです。
MAX打球速度は176km/hとMLB平均以上と、パンチ力はあります。
まとめ
【基本情報】
①3Aで2年連続30盗塁以上の高い走力
②MLB通算で273試合、打率.243、8本塁打、OPS.668
③今季3Aで106試合、打率.317、16本塁打、OPS.916、44盗塁
④守備は外野(メイン右翼)
⑤守備範囲が広い
⑥UZRはプラス
⑦MLBトップレベルの俊足
【対左右・得点圏・ホーム】
①左投手×(左OPS.517)
②チャンス○(得点圏OPS.766)
③ホーム球場○(ホームOPS.719)
【カウント・コース】
①初球〇(打率.341)
②積極打法
⇒初球スイング率33%(MLB平均30%)
③選球眼×(ボールスイング率高い)
④ハイボールヒッター
【球種・月別】
①速球◎
⇒161km/hまでの高速球も得意
②対右のツーシーム、チェンジアップ○
③曲がり球×(カットボール、スライダー、カーブ)
④秋男
【打球方向・種類・速度・角度】
①流し打ち、センター返し多い
⇒広角に本塁打
②ゴロヒッター
③打球速度はMLB平均
④打球角度7度と低い
⑤バレル率4.6%と低い
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