第431回 【オリックス】2024年新外国人コーディ・トーマス選手の打撃分析
2023年12月26日、オリックスが前アスレチックスのコーディ・トーマス(Cody Thomas)選手(29)を獲得調査していると報道されました。
2023年1月9日、正式に獲得したと発表しました。
トーマス選手は今季3Aでサイクルヒットも放った走攻守のバランスが良い中距離打者です。
今回はそんな「【オリックス】2024年新外国人コーディ・トーマス選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
左打の外野手
所属球団 | オークランド・アスレチックス (2022 – 2023) |
ポジション | 右翼、左翼 |
投打 | 右投左打 |
生年月日 | 1994年10月8日(29歳) |
身長 | 193 cm |
体重 | 95.7 kg |
2. 年度成績
今季3Aで.301、23本
MLB通算で29試合、打率.250、1本塁打、OPS.641。
今季3Aで107試合、打率.301、23本塁打、OPS.923、盗塁5個。サイクルヒットも達成しました。
打撃の特徴は「三塁打多い」「チャンスが得意」「初球〇」「積極打法」「ゴロヒッター」「プルヒッター」「打球角度が低い」などが挙げられます。
走攻守のバランスが良い
守備は右翼、左翼を守れます。
外野の守備は失策は少なく、平均的です。
出場試合数が少ないのでサンプルが少ないですが、「スプリントスピード」の数値から今季走力が上がり、3Aでも盗塁や三塁打が増えました。
3. 対左右成績
左投手はそこまで苦手じゃない
MLBでは左投手の対戦が少ないですが、打率.556と打っています。
対戦数が多い3Aのデータでは右OPS.953、左OPS.836なので左投手がそこまで苦手じゃないです。
4. 得点圏成績
チャンスは得意
得点圏OPS1.144とチャンスが得意です。
5. カウント別成績・スイング率
初球〇・積極打法
初球打率.833と初球が得意です。またフルカウントも成績が良いです。
初球スイング率31%(MLB平均30%)と平均的です。ただ、ゾーンスイング率とボール球スイング率が高い積極的なタイプです。
ゾーンコンタクト率71%(MLB平均76%)とコンタクト能力は低いです。
6. コース別成績
ハイボールヒッター
左右ともにアウトハイを得意としており、ハイボールヒッターです。
7. 球種別成績
遅い変化球○
スライダー、カーブなど遅い変化球の成績が良いです。これは3Aでも同様です。
ストレート、ツーシームは3Aではかなり打っているので速球も得意そうです。
8. 打球方向別成績
プルヒッター
引っ張りが多く、3Aでもホームランのほとんどがライト方向のプルヒッターです。
9. 打球種類
ゴロヒッター
MLB通算ゴロ率49%、3Aでも平均以上のゴロ率とゴロヒッターです。
10. 打球速度・角度
打球角度低い
年度で平均打球速度がブレていますが、通算で平均打球速度141km/hとMLB平均くらいです。
ただ平均打球角度11度と低く、バレル率も2.3%と低いです。
まとめ
【基本情報】
①走攻守のバランスが良い中距離打者
②MLB通算で29試合、打率.250、1本塁打、OPS.641
③今季3Aで107試合、打率.301、23本塁打、OPS.923、盗塁5個
④今季3Aでサイクルヒット達成
⑤守備は右翼、左翼
⑥失策少ない
⑦今季走力アップ
【対左右・得点圏】
①左投手は普通
⇒MLBでは対戦が少ないが打率.556
②チャンス○(3A得点圏OPS1.144)
【カウント・コース】
①初球〇(打率.833)
②積極打法(ゾーン内スイング率高い)
③選球眼×(ボールスイング率高い)
④ハイボールヒッター
【球種】
①速球○
⇒3Aは高打率、8本塁打
②遅い変化球○(スライダー、カーブ)
③スプリット×(3Aも7打数0安打)
【打球方向・種類・速度・角度】
①プルヒッター
⇒3Aでもほぼライト方向に本塁打
②ゴロヒッター(3A)
③打球速度はMLB平均
④打球角度11度と低い
⑤バレル率2.3%と低い
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