第418回 【日本ハム】2024年新外国人パトリック・マーフィー投手の投球分析

2023年11月30日2023年12月4日

NPB移籍で得る“桁違い”の金額　米残留ならマイナー契約…28歳を待つ日本での好待遇（Fu

　日本ハムが今季ツインズ傘下3Aセントポールでプレーしたパトリック・マーフィー投手と1年契約で合意 ...

 https://news.yahoo.co.jp/articles/cac2fe58b93334c618087c363a...

2023年11月18日、日本ハムがツインズ傘下３Ａを自由契約になっていたパトリック・マーフィー（Patrick Murphy）投手(28)と合意したと報道されました。

その後2023年12月4日、日本ハムが正式に獲得したと発表しました。

マーフィー投手の特徴としては、平均球速が155.6km/hのストレートとパワーカーブが武器で上から投げ下ろす高身長のパワーピッチャーです。

今回はそんな「【日本ハム】2024年新外国人パトリック・マーフィー投手の投球分析」を紹介します。

Baseball SavantとFanGraphsのデータを使用します。

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1. 基本情報・年度別成績

今季は3Aで先発も

与四死球が毎年悪化

MLB通算で35試合に登板して防御率4.76、被打率.278、奪三振率8.6、与四死球率5.4です。

今季3Aでは42試合に登板して防御率3.69、被打率.256、奪三振率10.2、与四死球率6.1でした。

毎年与四死球が悪化、3Aでは奪三振率が高いです。

投手としての特徴は「与四死球多い」「リリースが高い」「対ピンチにかなり強い」「球速が速い」「グラウンドボーラー」「今季3Aでカットボールを習得」などがあげられます。

やきゅまる

与四死球が不安だね

グラウンドボーラー

MLB通算のゴロ率が49%（MLB平均45%）とグラウンドボーラーです。

特に一般的にフライ率が高いストレートのゴロ率が55%と高いのは異質です。

2. 球種・投球割合

持ち球は5球種

持ち球はストレート、ツーシーム、カットボール、チェンジアップ、カーブの5球種です。

基本はストレート、ツーシーム、カーブの3球種ですが、2023年3Aではカットボールを新規に投球しました。

やきゅまる

日本ではカットボールが増えそう

左右ともに3球種が均等

上図は左右別投球割合で、色が球種を表しています。

左右関係なく、基本はストレート、ツーシーム、カーブの3球種を均等に投球します。

やきゅまる

ここまで左右差がなく均等なのも珍しいね

3. カウント別

カーブが決め球

カーブが決め球での投球が増えています。

やきゅまる

ツーシームはカウント球

4. コース

各球種の空振りを奪えるコースが決まってる

上図は球種ごとのベース上の位置です。

各球種の空振りを奪えるコースが決まってます。

ストレートは高め、
ツーシームは左打者の高め、
カーブは低めへの投球が多くて空振りも奪っています。

やきゅまる

ツーシームで左打者から空振りを奪えるのは珍しいね

高め、左のインロー〇

左右関係なく高め、左打者はインローの成績も良いです。

左打者のインローはカーブの影響です。

やきゅまる

右打者の低めが意外に打たれてる

5. 対左右成績

対左打者○

被OPSは右が.786、左が.736と左打者がやや得意です。

ただ左打者は与四死球率が16%と高いです。

やきゅまる

左にはカーブが有効

6. 得点圏成績

対ピンチ◎

得点圏の被打率.177、被OPS.515と対ピンチにはかなり強いです。

やきゅまる

得点圏に強いのはいいね

7. ホームアウェイ成績

ホームに強い

ホームの被打率.275、被OPS.739、防御率3.20とホームに強いです。

やきゅまる

アウェイの与四死球率が24%と高いのは、マウンドが合わなかったから？

8. 球種別成績

ストレート、カットボール、カーブの空振率高い

左はOPSのグラフ、右は空振りなどのグラフ、下は球種別の成績です。

ストレートは左右ともに被打率が低くてゾーン率が高いです。またストレートにしては空振率11%と高いです。

ツーシームは右打者の被打率.256で、ストライク率67%とカウント球としては優秀です。

表にはありませんが2023年3Aで新規で投球しているカットボールも空振率13%と高いです。※2023年3Aのみ

カーブは左打者の被OPS.468と非常に低く、空振率13%と高いです。

全体でストライク率61%(MLB平均64.2%) 、ゾーン内率52%(MLB平均48.5%)と、ストライク率が高くありません。

やきゅまる

ボール球をあまり振らせれてないね

9. リリースポイント

リリースが高い

左図は捕手目線、右図は三塁側から投手を見たリリースポイントです。△はMLB平均のリリースポイントです。

MLB平均よりリリースは約15cmも高いです。

エクステンションはMLB平均くらいです。

やきゅまる

長身でリリースが高いから打者はかなり威圧感を感じそう

10. 球速と回転数

今季3Aで平均球速155.6km/h、最高160.6km/h

上図は球種別の平均球速と回転数のグラフで、△はMLB平均を表しています。

ストレートは2022年は平均球速154.6km/h、今季3Aでは平均球速は155.6km/hと、NPB3位相当の球速です。回転数は2195回転と少ないです。

ツーシーム平均154.4km/h
カットボール平均145.3km/h　※2023年3A
チェンジアップ平均145.3km/h　※2022年
カーブ平均133.1km/h
と変化球も高速です。

ただカーブは回転数が非常に少ないです。

やきゅまる

この速さのカーブは日本では有効そう

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平均球速が155km/h前後で安定

直近3年は平均球速が155km/h前後で安定しています。

やきゅまる

日本でも平均155km/h投げれたらかなり活躍しそう

11. 変化量

回転軸

上図は捕手側から見た球種別の回転軸の向きで、点線はMLB平均を表しています。数値は回転数で、中心から離れるほど回転数が多くなります。

ストレートはカット気味

上図は捕手側から見た球種別の変化量で、◇は2023年平均、△はMLB平均を表しています。

ストレートはオーバースローらしくカット気味です。

ツーシームはホップ成分が多く横に曲がるシュートタイプです。

表にはありませんがカットボールは縦変化量が大きい球です。※2023年3A

カーブは縦変化量が多いです。

やきゅまる

新規で投げたカットボールも良い変化量

まとめ

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