第142回 【引退】ハンカチ王子・斎藤佑樹投手のプロ11年のデータを振り返る(成績、球速、球種、被打率)
2021年10月1日にハンカチ王子・斎藤佑樹投手が今季限りで引退すると発表しました。
やはり、斎藤佑樹投手といえば2006年夏の甲子園での田中将大投手との決勝戦が印象深いです。
決勝再試合の末に駒大苫小牧高校を下して早実は初優勝、「ハンカチ王子」として日本中の人気者になりました。
端正な顔立ちで冷静にハンドタオルで汗を拭う姿、決勝再試合の最終回に147km/hを投げる熱い投球に日本中が虜になり、視聴率は29.1%という驚異的な数字を記録しました。
ハンカチ世代の自分にとっては、引退は感慨深いものがあります。
今回はそんなハンカチ王子・斎藤佑樹投手のプロ11年のデータ(成績、球速、球種、被打率)を振り返りたいと思います。
1. 成績
勝ち星、防御率を考えるとキャリアハイは1年目になります。1年目の防御率2.69は立派な数字ですが、比較対象が田中将大投手だったため、当時は物足りないと言われていました。
他の投手に比べると被打率が高いのが斎藤佑樹投手の特徴です。
最高球速は2015年の147km/hで、高校時代の149km/hを自己記録を更新することはありませんでした。
2. 平均球速の推移
斎藤佑樹投手はプロ入り後、2019年まで平均球速が一定でそれほど変わっていません。ただ、2020年の肘の怪我後は120台まで球速が落ちてしまいました。
一方、プロ野球の平均球速は年々右肩上がりで上昇しています。そのため、プロ入り時はプロ野球平均と2km/hの差だったのが、2019年は7km/h以上遅くなってしまいました。
3. 球種、被打率
球種
被打率
斎藤佑樹投手はプロ1年目から7球種も操る変化球投手でした。ただ、球種が多いためか、年々投球スタイルが変化しました。
1年目の2011年は一番球種のバランスが良いです。
2012年は変化球投手なのに、何故かストレートの割合が増えます。
2013年は得意のスライダーをほぼ投げなくなり、 ツーシームとカットボールの速くて動くボールを多投します。
2014年は被打率が良くなかったツーシームを減らし、フォークとスライダーを増やしました。
2015年、2016年はフォークを30%まで増やしました。
2017年は再びツーシームとカットボールの速くて動くボールを多投します。
2018年は被打率が良かったカットボールを増やします。
2019年は被打率が良くなかったツーシームを減らし、チェンジアップとスライダーを増やしました。
まとめ
今回はハンカチ王子・斎藤佑樹投手の引退発表があったので、斎藤佑樹投手のプロ11年のデータ(成績、球速、球種、被打率)を紹介しました。
やはり同世代の選手が引退するのは寂しいです。同じハンカチ世代の選手達には長くトップレベルで活躍して欲しいと思います。
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