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第18回 【メジャー(MLB)左投手】コース別被打率・被本塁打

2023年2月9日

前回からの続きで2020年のメジャー(MLB)左投手のトラックマンデータの解析結果を紹介したいと思います。
分量が多いので数回に分けて紹介します。今回は「コース別被打率・被本塁打」です。
元データはBaseball Savantで、右投手については過去記事を参考にして下さい。
第9回 メジャー(MLB)右投手のコース別被打率、被本塁打


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1. 球種別被打率

球種別被打率
やきゅまる
意外と被打率は左打者の方が低い

ストレート、ツーシーム、カットボールの速い球種の被打率が高い
スプリット、スライダー、カーブは被打率が低い
チェンジアップは左打者の方が被打率が低い

2. コース別被打率

メジャー(MLB)左投手のコース別被打率(2020年)

右打者はインハイの被打率が低い
左打者は低めとアウトハイの被打率が低い
右投手と比べるとかなり傾向が違う。
第9回 メジャー(MLB)右投手のコース別被打率、被本塁打

ストレートのコース別被打率

メジャー(MLB)左投手のコース別被打率(2020年)_ストレート

右打者はアウトローとインハイ、左打者はアウトローとアウトハイの被打率が低い
どちらも高めのボール球の被打率が低く、
変化球のコンビネーションを考えると高めの真っ直ぐは有効であるといえる。

ツーシームのコース別被打率

メジャー(MLB)左投手のコース別被打率(2020年)_ツーシーム

右打者はインハイの被打率が低い
左打者は低めの被打率が低い

スプリットのコース別被打率

メジャー(MLB)左投手のコース別被打率(2020年)_スプリット

投球数が少ないので、あまり参考にならない。

カットボールのコース別被打率

メジャー(MLB)左投手のコース別被打率(2020年)_カットボール

右打者はアウトローとアウトハイの被打率が低い
左打者はボールゾーンはインコースの被打率が低く、ストライクゾーンはアウトハイの被打率が低い

チェンジアップのコース別被打率

メジャー(MLB)左投手のコース別被打率(2020年)_チェンジアップ

右打者はチェンジアップはインハイの被打率が低い
左打者は高めとアウトローの被打率が低い

スライダーのコース別被打率

メジャー(MLB)左投手のコース別被打率(2020年)_スライダー

右打者はアウトハイの被打率が低い
左打者はインハイか低めの被打率が低い

カーブのコース別被打率

メジャー(MLB)左投手のコース別被打率(2020年)_カーブ

右打者はインハイの被打率が低い
左打者はアウトコースかインハイの被打率が低い
あと左右関係なく、低めのボール球は有効である。

ナックルカーブのコース別被打率

メジャー(MLB)左投手のコース別被打率(2020年)_ナックルカーブ

右打者はインハイの被打率が低い
左打者は低めの被打率が低い

3. コース別被本塁打

メジャー(MLB)左投手のコース別被本塁打(右打者・2020年)
メジャー(MLB)左投手のコース別被本塁打(左打者・2020年)

右打者はアウトロー、アウトハイ、インハイの被本塁打が低い
左打者はアウトロー、アウトハイの被本塁打が低い

4. まとめ

今回は2020年のメジャー(MLB)投手のトラックマンデータの解析結果として、
メジャー(MLB)左投手のコース別被打率・被本塁打」を紹介しました。

球種別被打率

・ストレート、ツーシーム、カットボールの速い球種の被打率が高い

・スプリット、スライダー、カーブは被打率が低い

・チェンジアップは左打者の方が被打率が低い

コース別被打率

右打者はインハイの被打率が低い

左打者は低めとアウトハイの被打率が低い

コース別被本塁打

右打者はアウトロー、アウトハイ、インハイの被本塁打が低い

左打者はアウトロー、アウトハイの被本塁打が低い

次回は「メジャー(MLB)左投手の平均球速・平均回転数」を紹介する予定です。