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第55回 【大谷翔平】2018, 2020年の投球分析

2023年2月9日

今年はスプリングトレーニングで投打ともに調子が良さそうな大谷投手。今回は大谷投手のこれまでのメジャーでの投球を分析したので、2018, 2020年Baseball Savantのスタットキャストのデータを紹介したいと思います。

2021年のオープン戦についてはまだデータが無かったのですが、次回登板はデータが公開される予定なので、公開されれば記事にします。

やきゅまる
大谷投手はデータ上でも凄い

1. 基本成績

基本成績

2018年は高い奪三振率11.0を誇り、被打率は左右ともに2割前後とエース級の成績でした。しかし、シーズン中盤で右肘のトミージョン手術を受けることになり、そこから投手としては1年以上のリハビリが続きます。

2020年は怪我からの復帰登板でしたが、誰の目から見ても本来の大谷投手の投球では無かったです。2試合で2回を投げずに8四死球と、全くボールを操れていませんでしたし、フォームも安定していませんでした。特に腕の振りが小さく、振れていませんでしたので、この成績もしょうがないと思います。

やきゅまる
2021年オープン戦では、明らかにフォームが良くなっている
怪我さえしなければ圧倒的な成績を残しそう

2. 投球割合

大谷翔平投手の投球割合(右打者)
大谷翔平投手の投球割合(左打者)

大谷投手の球種はストレート、フォーク、スライダー、カーブの4球種です。
あれだけ2020年は荒れた投球をしていましたが、意外と2018年と2020年では傾向が変わっていません。

右打者にはスライダー左打者にはストレートとカーブの投球割合が増えます。

やきゅまる
左打者には、スライダーをあまり投げていないんだね

3. コース別投球割合(2018)

2020年はデータが少ないので、ここでは2018年のデータのみです。

大谷翔平投手のコース別投球割合(2018年)

大谷投手は左右関係なく、ストレートをアウトローへ投球することを基本にしています。
フォーク、スライダーはベースの右側(右打者のアウトコース)への投球が多いです。

これらはメジャー平均の投手とは異なります。「フライボール革命には、高めのストレートが有効」とよく言われるように、今年の大谷投手は高めのストレートの割合が増えるかもしれません。

やきゅまる
オープン戦を見る限り、あの球威なら高めで空振りを奪えそう

4. カウント別投球割合(2018)

2020年はデータが少ないので、ここでは2018年のデータのみです。

大谷翔平投手のカウント別投球割合(全打者・2018年)

右打者にはストレート、スライダーでカウントを整え、フォークを決め球にしています。
左打者にはストレート、カーブでカウントを整え、フォークを決め球にしています。

ボールが先行するとストレートを投げる割合が増えます。

やきゅまる
基本的にはフォークは決め球なんだね