第55回 【大谷翔平】2018, 2020年の投球分析

2021年3月13日2023年2月9日

5. 被打率・被本塁打（2018）

2020年はデータが少ないので、ここでは2018年のデータのみです。

コース別被打率（2018）

右打者には高めとインロー、左打者にはインハイの被打率が高い。大谷投手の基本のアウトローへの投球は問題ないことが分かります。

球種別被打率（2018）

ストレートの被打率が3割後半と極端に高いです。これは剛腕投手によく見られる傾向です。ストレートが速いと、投手は自信があるので投球割合が増えます。しかし、打者目線で考えるとストレートが脅威なのでストレートを狙っています。そのため大谷投手も意外とストレートの被打率が悪いと考えられます。

変化球はどれも被打率が.150以下と素晴らしすぎます。フォークは「メジャーで一番打たれない球」として特集されていますし、スライダーは投球割合が多く、変化量が多いので注目されやすいです。しかし、実は大谷投手はカーブも凄く、被打率.000と全く打たれていません。

被本塁打（2018）

右打者への被弾が多く、インローが被弾しています。
一方、高めは被弾していません。