第58回 【プロ野球】2021新人王候補の練習試合・オープン戦打撃分析(秋広 優人)
オープン戦も終わりましたので、野手で今年ブレイクしそうな新人王候補の打撃分析を7人分紹介します。
今回は1人目で巨人の「秋広 優人」選手です。
オープン戦だけではデータが少ないので、2月17日~28日の練習試合のデータも含んでいます。
1. 秋広 優人(巨人)の基本情報
経歴 | 二松學舍大学附属高等学校 読売ジャイアンツ(2021 – ) |
ドラフト | 2020年 ドラフト5位 |
ポジション | 三塁手・一塁手 |
投打 | 右投左打 |
生年月日 | 2002年9月17日(18歳) |
身長 | 200 cm (202 cm ?) |
体重 | 95 kg |
日本人選手としては馬場正平選手、同期入団の阿部剣友選手と並んで歴代最長身。2月の1軍合流後、簡易測定で参考記録ながら2センチ伸びて202センチになり、球界史上最長身の日本人選手となりました。
打撃は大谷翔平選手のような柔らかさがあり、スイングスピードも速いです。選球眼が良く、コンタクト能力が高いのが長所で、巨人のフリー打撃では、岡本に次ぐ打球速度を計測したほど、力強さもあります。
打撃だけではなく、50mは6秒2と俊足で、144km/hを記録した肩も強いです。
2. 対左右投手成績
練習試合では三振が少なかったですが、オープン戦が始まった頃から三振が増え始めました。
左投手とは練習試合・オープン戦を合わしても8打席しか対戦しませんでしたが、ノーヒットでした。ただし、四死球が3つ、三振が1つなので、あまり左を苦にするタイプでは無さそうです。
3. カウント別成績
カウント別では、打者優位なカウントと投手優位なカウントでハッキリと成績が分かれています。2ストライクからのアプローチには課題がありそうです。
4. コース別成績
得意なコースは、真ん中の高さとアウトハイです。
秋広選手の特徴的な点は、ストライク球の比率がかなり高く、ボール球の6球は全て際どいコースの三振でした。これは非常に珍しいことです。つまり秋広選手は「明らかなボール球に手を出していない」「際どいボールを当てに行かずに、自分のスイングをしている」ということです。前者は長所ですが、後者は一長一短で、三振が増えた原因とも言えます。ただし、中途半端なスイングをしなかった結果なのか、併殺打が0でした。
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