第58回 【プロ野球】2021新人王候補の練習試合・オープン戦打撃分析(秋広 優人)
5. 球種別成績
秋広選手はストレートに対しては強いですが、三振も多かったです。変化球は2本ヒットになりましたが、これは当たりそこないの内野安打なので、ほぼストレートしか打てなかったと言えます。特に低めのフォークは3三振と苦手そうです。
6. 打席別成績
オープン戦の前半までは、明らかに打席を重ねた方が成績が良かったですが、オープン戦の後半は1,2打席目の方が成績が良くなりました。
7. 打球方向別成績
残念ながら、ホームランは出ませんでした。ただし、広角にヒットが打てています。
ホームランが出なかったのはスイング軌道の関係で、球の上っ面をこするようなゴロになるか、打球が上がってもドライブがかかってしまっているためです。
その結果として、外野フライは少なく、俊足で内野安打は稼げています。ただ、将来的には大谷選手のようにもう少し打球角度を上げられるようになって欲しいです。
8. まとめ
①選球眼
②コンタクト能力
③打球スピード
④広角にヒットが打てる
①対変化球
②2ストライク後のアプローチ
③打球角度
今回は巨人の「秋広 優人」選手の練習試合・オープン戦の打撃分析を紹介しました。
秋広選手の長所は選球眼が良く、コンタクト能力も高く、打球スピードも速く、広角にヒットが打てることです。ただし、フルカウントを除く、2ストライク後にヒットを打てていません。そのため、2ストライク後のアプローチ、特に対変化球への対応には課題があります。また、打球角度が低いので、本塁打を増やすためには改善が必要です。
課題は多いですが、器用そうなので、シーズンの早い段階で課題を克服して1軍で活躍するかもしれません。
秋広選手の場合、巨人のチーム事情的に新人王候補となるほど活躍しなければ1軍に居続けられないです。逆に言えば、1軍で活躍すれば自ずと新人王候補となるほどのポテンシャルを持っているとも言えます。
↓2021年新人王候補野手の打撃分析↓
1人目・巨人「秋広 優人」
2人目・阪神「佐藤 輝明」
3人目・中日「根尾 昂」
4人目・横浜「牧 秀悟」
5人目・ロッテ「山口 航輝」
6人目・西武「ブランドン」
7人目・オリックス「紅林 弘太郎」