第76回 【菊池雄星】進化して飛躍の年の予感!(2021年4月2日投球分析)
6. スライダーの変化量が大幅増加
2020年よりもストレートはホップ成分が少し多く、カットボールはスライド成分が少し多いです。回転数が多くなった影響なのか、チェンジアップは変化量が少ないので次戦への課題です。
一番進化していたスライダーはスライド成分とドロップ成分のどちらも20cm近く変化量が大幅増加しています。
7. ストレートの空振率が非常に高い
ストレートとチェンジアップの空振率が高いです。一般的にストレートの空振率は低いので9%くらいですが、菊池投手のストレートは倍近い17%と非常に高い数字です。
8. リリースポイントは少し変化
2020年と比べると、全球種が頭から離れ、チェンジアップとスライダーは高くなりました。そのためストレートとカットボールは似た位置からリリースされています。
エクステンションは8cmほど短くなりましたが、それでもメジャー平均よりは10cm近く長いです。
9. 制球力が大幅に改善!
全体的に明らかなボール球が少なく、ストライクゾーン近くに投げられおり、2020年に比べてかなり制球されています。
ストライクゾーンへの投球率が2020年の51%から61%に増えており、ストライクゾーンで勝負出来ています。ただ本塁打を打たれたのは2球とも真ん中のストレートなので、そこを気をつければかなりの成績が期待出来そうです。
10. まとめ
①全球種の回転数増加
②スライダーの変化量が大幅増加
③ストレートの空振率が非常に高い
④制球力アップ
今回は「菊池雄星投手の2021年4月2日投球分析」を紹介しました。
全球種の回転数が増加してキレがあり、スライダーの変化量が増えて三振が獲れるようになり、ストレートはさらに空振率が高くなりました。そして、課題だった制球力が大幅に改善されたことで、菊池雄星投手は今年はかなりの活躍をしてくれそうです。
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