第97回 【佐々木朗希】プロ初登板(2021年5月16日投球分析)
4. 球種別成績
2軍戦との違いは決め球のフォークで三振が思うように獲れず、2ストライクからフォークを打たれるケースが目立ちました。その結果、球種別の成績でもフォークが.400も打たれています。
投球の6割以上も投げていたのにストレートは.200しか打たれていないので、今後もストレートは通用しそうです。
それとも落ち幅が少ないのかな?
5. 球速
平均球速・MAX球速
注目の球速は平均球速が151.3km/h、MAX球速が154km/hでした。この平均球速151.3km/hは千賀投手、今井投手、山本由伸投手に次ぐプロ野球の先発4位の数字です。
また走者の有無で球速はほとんど変わらないです。そのためセットには問題は無いと思いますが、盗塁は5つもされてしまいました。ただ、クイックが特段遅くは感じなかったです。あまりにスタートが良かったので、癖があって、西武に見抜かれていた可能性はあります。
全球種の球速帯
ストレートの球速は安定して150前半を出していました。フォークとスライダーはほぼ同じで140km/h前後でした。
2軍戦の平均141.5km/hに比べるとフォークが少し遅かったです。
回別平均球速
ストレートの球速が3回以降は減速しています。ストレートの投球割合が高いので、二巡目で球速が3km/hも低下してしまうと厳しいと思います。
まとめ
①ストレート、フォーク、スライダーの3球種のみ
②左打者にはスライダーを1球しか投げていない
③ストレートの制球が良く、自滅は無さそう
④平均球速が151.3km/h、MAX球速が154km/h
⑤ストレートの球速が3回以降は減速
今回は「佐々木朗希投手の投球分析(2021年5月16日)」を紹介しました。
球種はストレート、フォーク、スライダーの3球種のみで、左打者にはスライダーを投げていませんでした。速球派としては珍しくストレートの制球が良く、自滅は無さそうです。球速は平均球速が151.3km/h、MAX球速が154km/hで他投手ならば速いですが、佐々木朗希投手としてはかなり抑えめでした。多分ですが、まだ全力投球は制限されていそうです。
次回登板ではフォークでもっと空振りを奪えるようになると、かなりの成績を残せそうです。
高卒2年目であのストレートの安定感は凄い