第97回 【佐々木朗希】プロ初登板(2021年5月16日投球分析)
5月16日の西武戦でとうとう佐々木朗希投手がプロ初登板初先発。5回を107球6安打4失点(自責2)、5奪三振2四球の投球内容でした。
今回は「佐々木朗希投手の投球分析(2021年5月16日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。
初登板とは思えない堂々とした姿だったね
1. 対左右成績
どちらかというと左打者の方が少し投げにくそうにしていた印象で、成績も少し左打者の方が悪いです。
ストレートが左打者にはアウトハイに抜けやすく、またスライダーを左打者には投げていないことが原因かと思います。
ただし、佐々木朗希投手はストレートがシュートライズする投手なので、アウトコースのストレート自体は左打者の方が有効だと思います。
慣れれば左右関係なくなりそう
2. 投球割合
上図は右打者、左打者への投球割合です。5月16日は2軍戦同様にストレート、フォーク、スライダーの3球種のみでした。高校時代に投げていたチェンジアップとカーブは投げませんでした。
投球割合は右打者にはストレートが53%くらいですが、左打者には73%にもなります。また、左打者には1球しかスライダーを投げていませんでした。
流石に左打者にもスライダーを投げた方が良いと思う
回別投球数ですが、全ての回で15球以上、3回に関しては32球も投げています。今後も球数制限して投げると考えられるので、3者凡退に抑える回は12球くらいに抑えたいところです。
3. コース別投球数
上図は左右打者別のコース別投球数です。
右打者のストレートに関しては、インコースに1球もなく、アウトロー中心の投球をしていたことが分かります。
左打者のストレートに関しては、満遍なく投球していますが、アウトハイのボール球が多いです。
フォークが高めと低めに分かれているのは、ストライクを取る球は高め、空振りを獲る球は低めのボールに投げ分けているからと考えられます。
スライダーは高めのボールに抜ける球が2球ありました。
ストレートの制球が良く、自滅することは無さそう