第116回 【MLB】粘着物質の取り締まり強化の影響?(月別の平均回転数、平均球速、被打率、被出塁率)
過去記事で「ダルビッシュ投手と粘着物資使用疑惑投手などの平均回転数推移」を書きましたが、MLB全体では粘着物質取り締まり強化の影響はどうなっているのでしょうか?
ということで、今回は「MLB全体月別の平均回転数、平均球速、被打率、被出塁率」を紹介します。データはBaseball Savantを使用します。
1. 月別の平均回転数・平均球速(MLB全体・2021年)
6月の平均球速は少し増加しているにも関わらず、6月の平均回転数は70近く減少しています。やはり、粘着物質取り締まり強化の影響で平均回転数は減少していると考えられます。
2. 月別の被打率・被出塁率(MLB全体・2021年)
6月の被打率は少し増加していて、連動するように6月の被出塁率も少し増加しています。今のところ、MLBの狙いだった4月の投高打低には歯止めが掛かっています。
ただ、どちらも5月も上昇しているので、粘着物質取り締まり強化の影響かは現時点では分かりません。
まとめ
①平均回転数は70近く減少
②平均球速は0.4km/h増加
③被打率は7厘増加
④被出塁率は5厘増加
やはり、粘着物質取り締まり強化の影響で平均回転数は減少していると考えられますが、被打率・被出塁率については粘着物質取り締まり強化の影響かは現時点では分かりません。
MLB全体で平均回転数が70近く減少していることを考えると、仮に粘着物質で150回転上昇していた場合、半数近くの投手が粘着物質で回転数を上げていたことになります。そう思うと、ステロイドよりも粘着物質取り締まり強化の影響は大きいのかもしれません。
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