第136回 【佐々木朗希】自己最長8回&最速158キロ(2021年9月10日投球分析)
9月10日の本拠地での楽天戦で先発。
8回を99球2安打2失点、9奪三振無四球の投球内容でしたが、本拠地初勝利はお預けでした。
4回までストレートの球威で圧巻のパーフェクト投球、疲れが出てきた7,8回は変化球のキレと制球で5者連続三振を奪う投球でした。
特に2回の岡島選手への4球は素晴らしかったです。
いつもより腕に力感がなく、投球に「間」というか、「タメ」があって非常に良かったと思います。
今回はそんな「佐々木朗希投手が自己最長8回&最速158キロ(2021年9月10日投球分析)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。過去の佐々木朗希投手の投球分析については下記を参考にして下さい。
1. 対左右成績
左は2021年、右は今回(9月10日)の対左右成績です。
楽天が7人左打者を並べたので、今回は左打者の対戦が多かったです。その左打者から三振を8個も奪いました。
2. 投球割合
日別投球割合
左打者が多かったにも関わらず、今回もスライダーが多かったです。そのためフォークが少なかったです。
チェンジアップは投げませんでした。
対左右投球割合
上は2021年、下は今回(9月10日)の対左右投球割合です。
投球割合は右打者はいつもと同じくらいでしたが、左打者にスライダーを多く投げていました。
回別投球数
ストライクゾーンにどんどん投げ込んで無四球だったので、 全体的に球数が少なかったです。そのため、今回は8回まで投げられました。
投球割合は回毎にそれほど変化は見られません。
3. コース別
コース別投球数
全体的に制球が良かったです。
右打者には球威のあるインハイのストレートが多かったです。
左打者には ストレートと変化球ともに低めに集まっていました。
コース別被安打
打たれたのはどちらも甘い少し浮いたボールでした。
コース別奪三振
色んな球種で低めのボールで三振を奪っていました。
4. 球種別成績
上は2021年、下は今回(9月10日)の球種別成績です。
やはり投球割合が多いストレート、スライダーを打たれました。3球種でしっかり三振を獲れているのは大きいです。
5. 球速
日別球速
注目の球速は平均球速154.2km/h、最高球速158km/h、最低球速151km/hでした。この平均球速は千賀投手に次いでNPB先発2位相当の球速です。
最高球速、最低球速も自己最速でした。
全球種の球速帯
上は2021年、下は今回(9月10日)の球速帯です。
今回はストレートの球速が155kmを連発していて、フォークとスライダーも140km/h台前半が多かったです。
変化球とストレートの間に球速帯の谷間 (145~150km/h) があるので、大谷投手みたいにカットボール(スラッター)を投げれると投球の幅が拡がりそうです。
回別平均球速
やはり回を重ねる度に球速が低下しています。それでも8回で152km/h以上で十分速く、三振も奪えていました。
まとめ
①左打者にもスライダー
②右にはインハイ、左には低めに制球
③平均球速154.2km/h(NPB先発2位相当)
④最高球速158km/h、最低球速151km/h
⑤回を重ねる度に球速低下
今回は「佐々木朗希投手が自己最長8回&最速158キロ(2021年9月10日投球分析)」を紹介しました。
8回まで投げたにも関わらず、平均球速154.2km/hでした。ボールが低めに集まっていました。ストレートの球速だけでなく、スライダーとフォークの制球が安定してきたのは大きいです。
後半戦から球速が上がっているので、次回登板ではさらなる最高球速の更新に期待したいです。
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