第206回 【佐々木朗希】平均159.6キロでも5失点(2022年3月18日投球分析)

2022年9月26日

2022年3月18日、佐々木朗希投手がプロ入り後初めて巨人とのオープン戦(東京ドーム)に登板しました。

序盤から制球に苦しんでいましたが、平均159.6km/hの球威で4回までは牽制エラーの1失点に抑えていました。しかし、5回2死1塁から坂本選手が9球、ポランコ選手が13球も粘って四球を選ばれ、岡本選手に満塁ホームランを打たれました。

最終的に4回2/35安打8奪三振3四球で、5失点の投球内容でした。

今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年3月18日)」を紹介します。

佐々木朗希投手の過去記事一覧

使用するデータはスポナビライブのデータです。

やきゅまる
やきゅまる
坂本選手とポランコ選手の粘りはチームスポーツとして素晴らしかったね

1. 球種・投球割合

左打者にスライダーが少ない

佐々木朗希投手の対左右投球割合(2022年3月18日)
佐々木朗希投手の対左右投球割合(2022年3月18日)

前回までは左右差がありませんでしたが、今回は左打者へのスライダーが少なかったです。

一方、右打者へはストレートが47%と少なく、いつもより変化球が少なかったです。

やきゅまる
やきゅまる
ストレートがシュートして抜けることが多く、右打者に投げにくかったのかな?

2. 各成績

右打者に打たれた

佐々木朗希投手の対左右成績(2022年3月18日)
佐々木朗希投手の対左右成績(2022年3月18日)

左打者からは三振を6個も奪うなど抑えましたが、今回は右打者に打たれました

やきゅまる
やきゅまる
まぁ最後の本塁打が大きいよね

変化球のストライク率が低い

佐々木朗希投手の球種別成績(2022年3月18日)
佐々木朗希投手の球種別成績(2022年3月18日)

今回も主に打たれたのはストレートでした。

変化球のストライク率はフォーク38%スライダー27%カーブ29%と低かったです。そのためストレートが狙い打たれたと考えられます。

やきゅまる
やきゅまる
やっぱりストレートを活かすためにも、カットボールが欲しいね

3. 球速

平均159.6km/h、最高163km/h

佐々木朗希投手の球速(2022年3月18日)
佐々木朗希投手の球速(2022年3月18日)

今回もストレート平均球速159.6km/h最高球速163km/hとデグロム級でした。

2月26日は他投手の球速も考えると、球場のスピードガンが低く出ていたと考えられます。そのため、今年は平均160km/hを維持しそうです。

走者を出しても球速が下がっていないので、セットでも球速を維持出来ています。

やきゅまる
やきゅまる
シーズンでもこの球速を維持して欲しい

最大球速差は35km/h

佐々木朗希投手の球速帯(2022年3月18日)
佐々木朗希投手の球速帯(2022年3月18日)

ストレート60球中30球が160km/h超えでした。

フォークスライダーも全球140km/h以上と高速でした。

カーブは130km/h前後と最大球速差は35km/hと緩急がつけれていました。

MLBトップで防御率1.08のデグロム投手の球速帯と全球種がほぼ一緒です。

やきゅまる
やきゅまる
ほぼデグロム投手

回を重ねるとやや球速低下

佐々木朗希投手の回別平均球速(2022年3月18日)
佐々木朗希投手の回別平均球速(2022年3月18日)

今回も回を重ねるとやや球速低下しています。しかし、その低下幅はわずかで、5回でも158km/hを超えています。

やきゅまる
やきゅまる
これが唯一の不安

4. コース別

右打者のインコースがほぼ無い

佐々木朗希投手のコース別投球数(2022年3月18日)
佐々木朗希投手のコース別投球数(2022年3月18日)

序盤からストレートがシュートして抜けることが多かったため、ベースの右側(捕手目線)への投球が多かったです。特に右打者には変化球を含めてもインコースがほぼありませんでした。あまりにもアウトコースに偏ったため、右打者に打たれたのかもしれません。

右打者の打数はアウトローだけ

佐々木朗希投手のコース別成績(2022年3月18日)
佐々木朗希投手のコース別成績(2022年3月18日)

投球コースに偏りがあるため、右打者の打数はアウトローのみでした。最後、岡本選手の満塁ホームランもアウトローでした。

やきゅまる
やきゅまる
最後の本塁打のボールは悪くなかったんだけどね

まとめ

まとめ

①平均159.6km/h(デグロム級)
②最高163km/h
③フォークも平均145.9km/h
④カーブは最大35km/hの緩急
⑤回を重ねるとやや球速低下
⑥右打者にはほぼアウトロー
⑦変化球のストライク率が悪かった

今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年3月18日)」を紹介しました。

序盤から制球に苦労しながらも4回1失点と抑えていましたが、5回2死から巨人打線に粘られて岡本選手に満塁ホームランを打たれてしまいました。

変化球のストライク率はフォーク38%スライダー27%カーブ29%と低かったです。そのためストレートが狙い打たれたと考えられます。

また、右打者の投球コースがアウトコースに偏っており、最後の本塁打もアウトローを狙い打たれた感じがします。

今回もストレート平均球速159.6km/h最高球速163km/hとデグロム級でしたので、今回の課題は「コースに投げ分ける制球」だったと思います。

やきゅまる
やきゅまる
中12日で試合勘が無かったのも影響したのかな?