第155回 【西武】2022年新外国人オグレイディ選手の打撃分析

2023年2月9日

オグレイディ選手の総評

11月13日、西武がパドレス傘下のブライアン・オグレイディ内野手兼外野手 (28)を補強リスト最上位に位置付け、獲得交渉を行っているという報道がありました。

その後の26日、西武が入団が決定したと正式に発表しました。背番号は30。

そのため、今回は「【西武】2022年新外国人オグレイディの打撃分析」を紹介します。

使用するデータは2019年~2021年のBaseball Savantfangraphsです。

やきゅまる
やきゅまる
走攻守の3拍子が揃った選手で、3Aでは安定した成績を残している

2022年新外国人の記事一覧

基本情報

メジャー経験は少なめ

所属球団シンシナティ・レッズ (2019)
タンパベイ・レイズ (2020)
サンディエゴ・パドレス (2021)
ポジション外野手、一塁手
投打右投左打
生年月日1992年5月27日(29歳)
身長188 cm
体重97.5 kg
基本情報

3Aでは走攻守で安定して活躍

オグレイディ選手の年度別成績
オグレイディ選手の年度別成績

100打席近くメジャーでプレーしましたが、結果を残せませんでした。

ただし、3Aでは3年連続で打率.280以上OPS.900以上と安定して活躍しています。特に2019年は112試合で打率.28028本71打点20盗塁と走攻守で活躍しました。直近の2021年は74試合で打率.28115本44打点10盗塁でした。

守備位置はファーストレフトセンターライトで、主にセンターとライトを守っていました。

やきゅまる
やきゅまる
本塁打率は普通、四死球はやや多め、三振は3Aでも多い

左は対戦数が少なく、苦手

オグレイディ選手の対左右成績(MLB2019-2021年)
オグレイディ選手の対左右成績
(MLB2019-2021年)

メジャーでは左との対戦数が少ないです。成績としては苦手そうです。

やきゅまる
やきゅまる
左は対戦数が少なく、あまり参考にならないね

チャンスにはかなり弱い

オグレイディ選手の得点圏成績(MLB2019-2021年)
オグレイディ選手の得点圏成績
(MLB2019-2021年)

打率、OPSが得点圏でかなり下がるので、チャンスにはかなり弱そうです。

ただし、3Aではしっかり打点を挙げているので、チャンスに強くなっている可能性はあります。

やきゅまる
やきゅまる
打数が少ないから、もしかしたら日本では変わるかもね

若いカウントの方が得意

オグレイディ選手のカウント別成績(MLB2019-2021年)
オグレイディ選手のカウント別成績
(MLB2019-2021年)

表の左上の若いカウントでの成績が良いです。ただツーストライクは打率が非常に悪いですが、本塁打は打っています。

このことから追い込まれても当てにいかず、フルスイングするタイプみたいです。

インロー、アウトハイが苦手

オグレイディ選手のコース別成績(MLB2019-2021年)
オグレイディ選手のコース別成績
(MLB2019-2021年)

インハイからアウトローの斜めラインはそこそこ打っています。

一方、インローアウトハイは苦手です。

やきゅまる
やきゅまる
普通と逆だね

速球は得意だが、速い変化球は苦手

オグレイディ選手の球種別成績(MLB2019-2021年)
オグレイディ選手の球種別成績
(MLB2019-2021年)

ストレートやツーシームなどの速球は得意です。

一方、スプリットやカットボールなどの速く小さい変化球は苦手です。

遅い変化球はそこそこ打っています。

やきゅまる
やきゅまる
日本ではフォークで攻められそう

135~145の半速球が苦手

オグレイディ選手の球速別成績(MLB2019-2021年)
オグレイディ選手の球速別成績
(MLB2019-2021年)

145km/h以上の速球系、135km/h以下の遅い変化球は打っています。

その間の135-145km/hの半速球は苦手としています。

プルヒッター

オグレイディ選手の打球方向別成績(MLB2019-2021年)
オグレイディ選手の打球方向別成績
(MLB2019-2021年)

ヒット、ホームランの大半が引っ張り方向のプルヒッターです。

やきゅまる
やきゅまる
映像を見る限り、逆方向に無理に打たない方が良さそうなフォーム

打球速度は並、角度とバレル率はやや高い

オグレイディ選手の打球速度と角度(MLB2019-2021年)
オグレイディ選手の打球速度と角度
(MLB2019-2021年)

メジャー中央値と比べて打球速度は並打球角度は高くバレル率は7.7%とやや高いです。

まとめ

オグレイディ選手の総評
オグレイディ選手の総評
まとめ

①3Aでは走攻守で安定して活躍
②左とは対戦が少ない
③チャンスには弱い
④若いカウントの方が得意
⑤インロー、アウトハイが苦手
⑥速球は得意だが、速い変化球は苦手
⑦135~145の半速球が苦手
⑧典型的なプルヒッター
⑨バレル率はやや高い

今回は「【西武】2022年新外国人オグレイディの打撃分析」を紹介しました。

走攻守の3拍子が揃った選手で、3Aでは打率ホームラン盗塁など安定した成績を残しています。ただ3Aでも三振が多いです。

メジャーではチャンスに弱く三振が多いです。ただ、四死球は多く、打撃全体としてはメジャー平均並です。

長打力があるので、日本ではチャンスで打てるかが大事になりそうです。

やきゅまる
やきゅまる
タイプ的にはスパンジェンバーグ選手に近いね