第181回 【西武】2022年新外国人ジャンセン・ウィティ選手の打撃分析
12月25日、前マリナーズ傘下3Aタコマのジャンセン・ウィティ内外野手(32)を獲得したと発表しました。1年契約で推定年俸4000万円。背番号33で登録名は「ジャンセン」になりました。
投手としても今季7試合に登板したことから「二刀流」とスポーツ紙では報道されました。
そのため、今回は「【西武】2022年新外国人ジャンセン・ウィティ選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
基本情報
メジャー経験が無い
所属球団 (3A) | ポータケットレッドソックス (2016 – 2020) タコマ・レイニアーズ (2021) |
ポジション | 三塁手、一塁手、二塁手、左翼手 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1990年1月4日(32歳) |
身長 | 188 cm |
体重 | 89 kg |
打撃成績が上昇傾向
3A通算では打率.271、OPS.697とそれほど打っていませんが、近年打撃成績が上昇傾向です。 また三振率が18%と三振が少ない打者です。
2021年は104試合で打率.299、本塁打19本、OPS.856と中距離打者くらいの成績を残しました。「打者天国のタコマに移籍したから」という意見も聞きますが、これだけ成績が上がってるのは実力の部分が大きいと思います。
守備は主に三塁手で、一塁手と二塁手も守れる内野のユーティリティプレイヤーです。左翼も11試合守ったこともありますが、メインは内野です。
三塁手での失策がやや多い年もありますが、守備率を見る限りはどのポジションも平均以上の守備は期待が出来そうです。
少しは盗塁があり、三塁打も打つこともあるので、走力は平均くらいと考えられます。
二刀流ではない
スポーツ新聞などでは「二刀流」と書かれていますが、実際は敗戦処理で8試合に投げたことがある野手Pです。
通算で防御率10.38、被打率.432と、投手としては全く期待は出来ません。
ただ、8試合を投げて与四死球が0と非常にコントロールは良いので、守備時の送球の安定は期待出来そうです。
対左投手はやや苦手
対左投手の打率.276、OPS.825とやや苦手としていますが、三振率11%と三振はかなり減ります。
チャンスはやや苦手
得点圏は打率.273、OPS.770とやや苦手としています。
広角打法
2021年は逆方向38%、過去5年も逆方向の比率が高く、広角に打っています。
2016~2017年は引っ張りが多かったですが、2018年からは引っ張りが減った分、センター方向の打球が増えました。
フライヒッター
3A通算のフライ率が29%と高いことから、フライヒッターと言えます。
2019年まではゴロ率がMLB平均より高かったですが、2021年はゴロ率43%に下がりました。ゴロが減ったのが、2021年の成績が向上した要因の一つかもしれません。
まとめ
①メジャー経験無し
②内野のユーティリティ
③打撃は近年上昇傾向
④三振が少ない
⑤守備と走塁は平均くらい
⑥二刀流ではない
⑦対左投手はやや苦手
⑧チャンスはやや苦手
⑨広角打法
⑩フライヒッター
今回は「【西武】2022年新外国人ジャンセン・ウィティ選手の打撃分析」を紹介しました。
2021年は104試合で打率.299、本塁打19本、OPS.856と近年は打撃成績が上昇傾向です。
守備は主に三塁手で、一塁手と二塁手も守れる内野のユーティリティプレイヤーです。成績から守備と走塁は平均くらいだと思われます。
スポーツ新聞などでは「二刀流」と書かれていますが、実際は敗戦処理で8試合に投げたことがある野手Pです。
三振が少なく、打球に角度をつけられて、広角に打球が打てる中距離打者です。
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