第248回 【佐々木朗希】スライダーが制球抜群(2022年6月11日投球分析)
2022年6月11日、佐々木朗希投手がZOZOマリンでのDeNA戦に先発。
8回を投げて94球、被安打3、四死球0、奪三振5、1失点の投球内容でしたが勝敗は付きませんでした。
ストレートは今季最遅となる平均球速157.6km/h、最高球速161km/hでしたが、この試合に右打者に多投したスライダーは制球抜群で効果的でした。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年6月11日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。
1. 球種・投球割合
スライダーを21%と多投
今回はストレート、フォーク、スライダー、カーブの4球種です。
今までに比べるとスライダーを21%、カーブを10%と多投しました。
右打者にスライダーを多投
右打者にはスライダーを34%と多投しました。一方、左打者にはストレートが多かったです。
2. コース別
スライダーはアウトローに制球抜群
ストレートは高めが多かったです。フォークも低めが右打者には少なく、高めに集まっています。
スライダーはアウトローに制球抜群で効果的でした。
アウトローのスライダーで三振を多く奪う
右打者にはアウトローのスライダーで三振を多く奪いましたが、牧選手には高めから真ん中付近に来たカーブで被弾しました。
左打者には外寄りの真ん中付近を打たれました。
3. 各成績
右打者から多く三振を奪った
上図は今回、前回登板までの2022年平均の左右別被OPSです。
今回は被OPSに左右差はあまりありませんが、三振は右打者から多く奪いました。
空振りが15個に増加
ストライク率76%とストライクをどんどん取る省エネ投球でした。ただし、ゾーン内率52%とそこまで高くなく、ボールゾーンもうまく振らせていました。
打たれて取る投球でしたが空振りは15個に増加しました(前回10個)。4球種全てで空振りを奪っていますが、特にスライダーは7個も奪いました。
4. 球速
平均157.6km/h、最高161km/h
ストレートは今季最遅となる平均球速157.6km/h、最高球速161km/hでした。
160km/h超えは3球のみ
ストレートは48球中3球のみ160km/h超え(前回20球)。
終盤球速低下
6回は158.2km/hと球速維持していましたが、7,8回は平均球速155km/h前後と球速が低下しました。
まとめ
①今季最遅となる平均157.6km/h、最高161km/h
②160km/h超えが3球のみ(前回20球)
③スライダーを右打者のみに多投
④スライダーの制球が抜群
⑤ストライク率76%
⑥4球種で空振り15個(前回10球)
⑦終盤球速低下
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年6月11日)」を紹介しました。
8回を投げて94球、被安打3、四死球0、奪三振5、1失点の投球内容でしたが勝敗は付きませんでした。
ストレートは今季最遅となる平均球速157.6km/h、最高球速161km/hでしたが、この試合に右打者に多投したスライダーはアウトローに制球抜群で効果的でした。
ストライク率76%と打たれて取る省エネ投法でしたが、4球種で空振り15個奪いました。特にスライダーで空振り7個も奪ったのは大きな収穫でした。
ストレートは160km/h超えが3球のみで、7,8回は平均球速155km/h前後と球速が低下したことからも疲労が溜まっているのは明らかだったので、試合後に一旦抹消されることが発表されました。
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