第364回 【佐々木朗希】平均球速161.1キロで7回無失点の3勝目(2023年4月21日投球分析)
2023年4月21日、佐々木朗希投手が本拠地ZOZOマリンスタジアムでのソフトバンク戦に先発。
7回を投げて88球、被安打3、四死球1、奪三振8、0失点の圧巻の投球で今季3勝目。
初回から163km/hを連発していましたが、そこまで力まずに投げられていたためか7回に最速164km/hと最後まで球速を維持していました。
今季ワーストの被安打3でしたが7回88球と球数も少なく危なげない投球で無失点で今季初登板から20イニング連続無失点。シーズン初登板から連続イニング無失点のプロ野球記録は1963年の阪神・中井悦雄投手の「31」で、更新しそうな勢いです。
今回は平均球速161.1km/hと今季最速、これで2023年平均球速159.8km/hになりハンター・グリーン投手やデグロム投手を抑えてMLB先発1位相当に浮上しました。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2023年4月21日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。
1. 球種・投球割合
今回はスライダーが少し多かった
今回投じたのはストレート、フォーク、スライダーの3球種でした。
前回同様にスライダーが17%と少し多く、カーブは投げませんでした。
スライダーを右打者に多投
スライダーは59%と右打者に多投し、フォークを右打者に投げませんでした。
2巡目からフォークの投球数減少
2巡目となる4回からはフォークの投球数が減少しました。
2. コース別
スライダーはアウトロー
ストレートは右打者の高め、左打者のアウトハイへの投球が多かったです。
フォークはど真ん中が多かったです。
スライダーはアウトローが多くゾーン内にも決まっていました。
ゾーン内でも三振を奪えてる
フォークは低めのボール球だけでなく、ゾーン内でも三振を奪えています。
3. 左右成績
左打者に被安打と四死球
上図は今回、2022年平均の左右別被OPSです。
2022年は左打者の方が被安打と与四死球が多かったですが、今回も左打者に被安打3と四死球1でした。
4. 球種別成績
ストライク率69%、ゾーン内率55%
ストライク率69%(NPB平均63%)、ゾーン内率55%(NPB平均46%)とゾーン内を攻めてストライクを取っていました。特にストレートはストライク率77%、ゾーン内率57%と高かったです。
空振りは19個と非常に多いですが、前回までの25個に比べると今季ワーストでした。
ストレートは空振率23%、フォークは空振率19%、スライダーは空振率20%と3球種で空振りが奪えてます。
5. 球速
平均161.1km/h、最高164km/h
ストレートは平均球速161.09km/h、最高球速164km/hで、平均球速はキャリアハイの161.11km/hに迫る球速でした。
160km/h超えは44球
ストレートは160km/h超えが47球中44球でした。100マイル(約160.9km/h)超えは33球でした。
どちらも自身の日本記録を更新しました。
7回まで球速維持
7回に最速164km/hを記録するなど平均161.5km/hと、最後まで球速を維持してました。
まとめ
①20イニング連続無失点
②右打者にスライダー55%、フォーク0
③2巡目からフォークの投球数減少
④ストレートは高めに多投
⑤被安打と四球は全て左打者
⑥ストレートのストライク率77%と非常に高い
⑦3球種とも空振率20%前後と高い
⑧160km/h超えが47球中44球
⇒100マイル超えが33球(MLB記録39球)
⑨7回に最速164km/h
平均球速161.1km/h
最高164km/h
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2023年4月21日)」を紹介しました。
7回を投げて88球、被安打3、四死球1、奪三振8、0失点の圧巻の投球で今季3勝目。
今回は平均球速161.1km/hと今季最速、これで2023年平均球速159.8km/hになりハンター・グリーン投手やデグロム投手を抑えてMLB先発1位相当に浮上しました。
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