第405回 【佐々木朗希】復帰登板は3回1失点で3敗目(2023年9月10日オリックス戦)

(2023年9月10日)
2023年9月10日、佐々木朗希投手が本拠地ZOZOマリンスタジアムでのオリックス戦に先発。
3回を投げて45球、被安打2、四死球1、奪三振2、失点1の投球内容でしたが3敗目。
7月に左脇腹を痛めて戦列を離脱した際は、今季絶望かと思われましたが、驚異的な回復力で早期復帰。
初回に160km/h以上連発して完治をアピールした反面、2回以降は156km/hとまだまだ調整段階の投球でした。
なお前日の山本由伸投手に続き、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMら大リーグ関係者たちが視察していました。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2023年9月10日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。

1. 球種・投球割合
スライダーを今季最多22%

(2023年9月10日時点)
今回投じたのはストレート、フォーク、スライダーの3球種でした。
スライダーを今季最多22%と変化球が多い配球でした。
カーブは投げませんでした。
左打者にもスライダー投球

(2023年9月10日)
右打者にはストレートがいつもより少なく、その分スライダーを32%も投球しました。
左打者にもスライダーを投球し、またフォークを59%も投球しました。

2回以降は変化球中心

(2023年9月10日)
初回はストレート、2回以降は変化球中心の投球でした。

2. コース別
高めストレートが少ない

(2023年9月10日)
ストレートは真ん中の高さに多投。右打者はアウトコースへの投球が多かったです。
フォークは低めボール球が多かったです。
スライダーは右打者アウトローに多投しました。

左打者に真ん中付近の高さを打たれた

(2023年9月10日)
左打者に真ん中付近の高さを打たれました。

3. 左右成績
左打者に被安打2

(2023年9月10日)
上図は今回、2022年平均の左右別被OPSです。
全て左打者に打たれました。

4. 球種別成績
ストライク率62%、ゾーン内率49%

(2023年9月10日)
ストライク率62%(NPB平均63%)、ゾーン内率49%(NPB平均46%)といつもよりゾーン内率が低い(今季平均54%)です。
ストレートはゾーン内率65%もありましたが、空振りが0個でした。
フォークはゾーン内率33%でストライク率61%もあり、かなりボール球を振らせました。
3回で見逃し11個と非常に多かったです。

5. 球速
平均157.9km/h、最高161km/h

(2023年9月10日時点)
ストレートは平均球速157.9km/h、最高球速161km/hでした。

160km/h超えは5球

(2023年9月10日)
ストレートは160km/h超えが17球中5球でした。100マイル(約160.9km/h)超えは1球でした。

2回以降は球速低下

1回は159km/hと球速が出ていましたが、2回以降は平均156km/hくらいと球速低下してました。
まとめ

(2023年9月10日)
①スライダーを今季最多22%
②右打者にはスライダー多投
③2回以降は変化球中心
④高めのストレートが少ない
⑤フォークは低めボール球が多い
⑥見逃しストライクが多い
⑦ストレートの空振り0
⑧フォークでボール球を振らせた
⑨160km/h超えが17球中5球
⑩2回から球速低下
平均球速157.9km/h
最高161km/h
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2023年9月10日)」を紹介しました。
3回を投げて45球、被安打2、四死球1、奪三振2、失点1の投球内容でしたが3敗目。
初回に160km/h以上連発して完治をアピールした反面、2回以降は156km/hとまだまだ調整段階の投球でした。

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