第6回 【メジャー(MLB)右投手】球種、投球割合
今回からは2020年のメジャー(MLB)投手のトラックマンデータの解析結果を紹介したいと思います。
分量が多いので数回に分けて紹介します。今回はメジャー(MLB)右投手の球種、投球割合です。
データの取得とCSVファイルの説明については過去記事を参考にして下さい。
第1回 メジャー(MLB)投手のトラックマンデータ取得方法(csvファイル)
第5回 メジャー(MLB)投手のトラックマンデータ(csvファイル)の説明
1. メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合(2020年)
全打者
2020年にメジャー(MLB)右投手が投げた球種はトラックマン上では10球種でした。
ただし、フォークはカイル・ケラー投手がほぼツーシームのような球で3球のみです。
また、ナックルは野手が投げた23球のみなので、実質8球種になります。
11球種投げると言われるダルビッシュ投手は、トラックマン上では2020年は7球種になっています。
2019年は8球種全て投げており、データにするとその凄さが分かります。
今後、ダルビッシュ投手についての記事も書こうと思っています。
下記は11球種の同時再生動画の記事です。
ダルビッシュは変化球の魔術師 魅惑の11球種集約動画が米で話題「人間じゃない」
話を戻して、2020年のメジャー(MLB)右投手ですが、
球種の割合としてはストレート、スライダー、ツーシーム、チェンジアップが8割を占めます。
想像していたよりもカットボールが少なく、カーブよりも少ない6%でした。
メジャー(MLB)はもっとカットボールを投げている印象でした。
右打者
右打者への投球割合はスライダーとツーシームが多く、チェンジアップが少なめです。
スライダーは右打者にはアウトローのストライクからボールに投げる投手が多いためです。
ツーシームはインコースに投げて詰まらせるのに使っている投手が多いです。
チェンジアップは詳しくは変化量の回に説明しますが、シュート成分が多く、
外のボールが甘くなりやすいため右打者には使いにくいみたいです。
左打者
左打者への投球割合はチェンジアップが多く、スライダーとツーシームが少なめです。
スライダーは外のボールが甘くなりやすいため左打者には使いにくいみたいです。
ツーシームは左打者にはアウトコースのボール球になりやすく、少し使いづらいみたいです。
チェンジアップはシュート成分を生かしてアウトローのストライクからボールに投げる投手が多いみたいです。
2. まとめ
今回は2020年のメジャー(MLB)投手のトラックマンデータの解析結果として、
「メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合」を紹介しました。
・2020年にメジャー(MLB)右投手が投げた球種は実質8球種
・ストレート、スライダー、ツーシーム、チェンジアップが8割を占める
・カットボールは少なく、カーブよりも少ない6%
・左打者への投球割合はチェンジアップが多く、スライダーとツーシームが少なめ
次回は「メジャー(MLB)右投手のコース別投球割合」を紹介する予定です。
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