第6回 【メジャー(MLB)右投手】球種、投球割合

2023年2月9日

今回からは2020年のメジャー(MLB)投手のトラックマンデータの解析結果を紹介したいと思います。
分量が多いので数回に分けて紹介します。今回はメジャー(MLB)右投手の球種、投球割合です。
データの取得とCSVファイルの説明については過去記事を参考にして下さい。

第1回 メジャー(MLB)投手のトラックマンデータ取得方法(csvファイル)
第5回 メジャー(MLB)投手のトラックマンデータ(csvファイル)の説明


やきゅまる
やきゅまる
今回はメジャー(MLB)右投手の球種、投球割合

1. メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合(2020年)

全打者

メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合(全打者・2020年)
メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合(全打者・2020年)

2020年にメジャー(MLB)右投手が投げた球種はトラックマン上では10球種でした。
ただし、フォークはカイル・ケラー投手がほぼツーシームのような球で3球のみです。
また、ナックルは野手が投げた23球のみなので、実質8球種になります。

11球種投げると言われるダルビッシュ投手は、トラックマン上では2020年は7球種になっています。
2019年は8球種全て投げており、データにするとその凄さが分かります。
今後、ダルビッシュ投手についての記事も書こうと思っています。
下記は11球種の同時再生動画の記事です。
ダルビッシュは変化球の魔術師 魅惑の11球種集約動画が米で話題「人間じゃない」

説明アナ
説明アナ
ダルビッシュ投手は解析の結果、2020年は10球種投げていると判断したよ

話を戻して、2020年のメジャー(MLB)右投手ですが、
球種の割合としてはストレート、スライダー、ツーシーム、チェンジアップが8割を占めます。
想像していたよりもカットボールが少なく、カーブよりも少ない6%でした。
メジャー(MLB)はもっとカットボールを投げている印象でした。

右打者

メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合(右打者・2020年)
メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合(右打者・2020年)

右打者への投球割合はスライダーとツーシームが多く、チェンジアップが少なめです。

スライダーは右打者にはアウトローのストライクからボールに投げる投手が多いためです。

やきゅまる
やきゅまる
アウトローの逃げる球は野球の基本だね

ツーシームはインコースに投げて詰まらせるのに使っている投手が多いです。

チェンジアップは詳しくは変化量の回に説明しますが、シュート成分が多く
外のボールが甘くなりやすいため右打者には使いにくいみたいです。

左打者

メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合(左打者・2020年)
メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合(左打者・2020年)

左打者への投球割合はチェンジアップが多く、スライダーとツーシームが少なめです。

スライダーは外のボールが甘くなりやすいため左打者には使いにくいみたいです。

ツーシームは左打者にはアウトコースのボール球になりやすく、少し使いづらいみたいです。

チェンジアップはシュート成分を生かしてアウトローのストライクからボールに投げる投手が多いみたいです。

やきゅまる
やきゅまる
左打者にもアウトローの逃げる球

2. まとめ

今回は2020年のメジャー(MLB)投手のトラックマンデータの解析結果として、
「メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合」を紹介しました。

メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合

・2020年にメジャー(MLB)右投手が投げた球種は実質8球種

・ストレート、スライダー、ツーシーム、チェンジアップが8割を占める

・カットボールは少なく、カーブよりも少ない6%

・左打者への投球割合はチェンジアップが多く、スライダーとツーシームが少なめ

次回は「メジャー(MLB)右投手のコース別投球割合」を紹介する予定です。