第15回 【メジャー(MLB)左投手】球種・投球割合
2020年のメジャー(MLB)左投手のトラックマンデータの解析結果を紹介したいと思います。
分量が多いので数回に分けて紹介します。今回は「球種・投球割合」です。
データ元はBaseball Savantで、右投手については過去記事を参考にして下さい。
第6回 メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合
1. メジャー(MLB)左投手の球種・投球割合(2020年)
全打者
2020年にメジャー(MLB)左投手が投げた球種はトラックマン上では8球種。
球種の割合としてはストレート、スライダー、ツーシーム、チェンジアップが8割を占める。
カットボールは少なく、カーブよりも少ない7%。
右投手に比べると、チェンジアップとカーブの割合が多く、
スプリットとスライダーとナックルカーブの割合が少ない。
右打者
右打者への投球割合はチェンジアップが多く、スライダーが少なめ。
外のボールが甘くなりやすいため、スライダーは右打者には使いにくい。
チェンジアップはシュート成分を生かしてアウトローのストライクからボールに投げる投手が多い。
左打者
左打者への投球割合はツーシームとスライダーが多く、チェンジアップが少なめ。
左打者にはスライダーはアウトローのストライクからボールに投げる投手が多い。
スライダーを生かすために、ツーシームはインコースに投げて詰まらせるのに使っている投手が多い。
チェンジアップはシュート成分が多く、外のボールが甘くなりやすいため左打者には使いにくい。
2. まとめ
今回は2020年のメジャー(MLB)投手のトラックマンデータの解析結果として、
「メジャー(MLB)左投手の球種・投球割合」を紹介しました。
・2020年にメジャー(MLB)左投手が投げた球種は実質8球種
・ストレート、スライダー、ツーシーム、チェンジアップが8割を占める
・カットボールは少なく、カーブよりも少ない6%
・右投手に比べると、チェンジアップとカーブの割合が多く、スプリットとスライダーとナックルカーブの割合が少ない
・右打者への投球割合はチェンジアップが多く、スライダーが少なめ
・左打者への投球割合はツーシームとスライダーが多く、チェンジアップが少なめ
次回は「メジャー(MLB)左投手のコース別投球数」を紹介する予定です。