第78回 【ダルビッシュ有】ツーシーム、チェンジアップが進化!(2021年4月1日、6日投球分析)
メジャーの日本人投手が全員投げたので、初登板の投球分析を紹介していこうと思います。
今回は「ダルビッシュ有投手の2021年4月1日、4月6日の投球分析」です。2020年の投球分析については下記の記事を参考にして下さい。
第72回 ダルビッシュ有投手の投球分析(2020年)
データはBaseball Savantのトラックマンデータを使用しました。今回から「カーブ」と「スローカーブ」を分類しています。
1. 投球概要
2021年4月1日
ダイヤモンドバックスとの開幕戦に先発登板。4回2/3を投げて4失点で勝敗は付かず、93球を投げて8安打、2被本塁打、6奪三振、1四死球という投球内容でした。
1回に3安打で1点を失いましたが、2~4回はランナーを出しますが粘りの投球で無失点に抑えました。しかし、5回に2本の本塁打を浴びて降板しました。
2021年4月6日
ジャイアンツ戦に今季2度目の先発登板。6回を投げて1失点ながら勝敗は付かず、89球を投げて3安打、1被本塁打、7奪三振、1四死球という投球内容でした。
1,2回は3つの三振を奪うなど三者凡退。3回の先頭で本塁打を浴びますが、その後は抑えて4回も三者凡退。5回は2安打を許しますが、後続を抑え無失点。6回も三者凡退でマウンドを降りました。
打者としては2打席目に強烈なライナーを打ちましたが、ヒットにはなりませんでした。
2. 4月6日はスプリットが軸
2020年との比較
2020年と比較すると、4月1日はハードカッターを投げていない以外はほぼ同じような投球割合でした。4月6日は明らかにスプリット、スライダー、カーブの投球割合が多くなっています。
左右別
左右別では4月1日は昨年と同じような割合です。4月6日は左右関係なくスプリット、スライダー、左打者にカーブの投球割合が増えています。
3. 球種別の成績
4月1日は投球の軸であるスラッターが4安打、ストレートが2安打でともに1被本塁打と打たれました。
4月6日は全球種、良い成績で特定の球種が打たれることはありませんでした。
4. チェンジアップが減速
4月1日は全体的に昨年並みの球速、回転数でしたが、改良されたチェンジアップは13km/h近く減速していました。
4月6日は全体的に球速が2~3km/h遅く、回転数も少し少なめです。ただ、スプリットの回転数も少なくなっているので、これが落差を生んだと考えられます。
5. 球速は安定
どちらの試合も降板まで球速が落ちること無く、安定しています。
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