第18回 【メジャー(MLB)左投手】コース別被打率・被本塁打
前回からの続きで2020年のメジャー(MLB)左投手のトラックマンデータの解析結果を紹介したいと思います。
分量が多いので数回に分けて紹介します。今回は「コース別被打率・被本塁打」です。
元データはBaseball Savantで、右投手については過去記事を参考にして下さい。
第9回 メジャー(MLB)右投手のコース別被打率、被本塁打
1. 球種別被打率
ストレート、ツーシーム、カットボールの速い球種の被打率が高い。
スプリット、スライダー、カーブは被打率が低い。
チェンジアップは左打者の方が被打率が低い。
2. コース別被打率
右打者はインハイの被打率が低い。
左打者は低めとアウトハイの被打率が低い。
右投手と比べるとかなり傾向が違う。
第9回 メジャー(MLB)右投手のコース別被打率、被本塁打
ストレートのコース別被打率
右打者はアウトローとインハイ、左打者はアウトローとアウトハイの被打率が低い。
どちらも高めのボール球の被打率が低く、
変化球のコンビネーションを考えると高めの真っ直ぐは有効であるといえる。
ツーシームのコース別被打率
右打者はインハイの被打率が低い。
左打者は低めの被打率が低い。
スプリットのコース別被打率
投球数が少ないので、あまり参考にならない。
カットボールのコース別被打率
右打者はアウトローとアウトハイの被打率が低い。
左打者はボールゾーンはインコースの被打率が低く、ストライクゾーンはアウトハイの被打率が低い。
チェンジアップのコース別被打率
右打者はチェンジアップはインハイの被打率が低い。
左打者は高めとアウトローの被打率が低い。
スライダーのコース別被打率
右打者はアウトハイの被打率が低い。
左打者はインハイか低めの被打率が低い。
カーブのコース別被打率
右打者はインハイの被打率が低い。
左打者はアウトコースかインハイの被打率が低い。
あと左右関係なく、低めのボール球は有効である。
ナックルカーブのコース別被打率
右打者はインハイの被打率が低い。
左打者は低めの被打率が低い。
3. コース別被本塁打
右打者はアウトロー、アウトハイ、インハイの被本塁打が低い。
左打者はアウトロー、アウトハイの被本塁打が低い。
4. まとめ
今回は2020年のメジャー(MLB)投手のトラックマンデータの解析結果として、
「メジャー(MLB)左投手のコース別被打率・被本塁打」を紹介しました。
・ストレート、ツーシーム、カットボールの速い球種の被打率が高い
・スプリット、スライダー、カーブは被打率が低い
・チェンジアップは左打者の方が被打率が低い
右打者はインハイの被打率が低い
左打者は低めとアウトハイの被打率が低い
右打者はアウトロー、アウトハイ、インハイの被本塁打が低い
左打者はアウトロー、アウトハイの被本塁打が低い
次回は「メジャー(MLB)左投手の平均球速・平均回転数」を紹介する予定です。