第20回 【メジャー(MLB)左投手】平均リリースポイント・平均変化量
前回からの続きで2020年のメジャー(MLB)左投手のトラックマンデータの解析結果を紹介したいと思います。
分量が多いので数回に分けて紹介します。今回は「平均リリースポイント・平均変化量」です。
元データはBaseball Savantで、右投手については過去記事を参考にして下さい。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量
1. 平均リリースポイント
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左投手の平均リリースポイント_前後.png)
左投手の平均リリースポイント_表.png)
捕手目線で見ると、ツーシームとカットボールがストレートよりも一塁側にある。
ツーシームとスプリットは低く、ナックルカーブが高い。
三塁側からの目線で見ると、ツーシームとスプリットが一番球持ちが良い。
ナックルカーブ、カーブはリリースポイントが速い。

2. 平均変化量
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左投手の平均変化量_表.png)
ストレートは真っ直ぐではなく、40.9cmホップして18.5cmシュートしているのが分かる。
スプリット、チェンジアップは、ストレートに対してツーシームくらいしか落ちていない。
またストレートよりもシュートしている。
カットボールはツーシームくらい落ちている。
スライダーはほとんど曲がっていなく、最近流行の「スラッター」の軌道のイメージです。
たぶん「スラッター」をカットボールとスライダーにトラックマンでは判断していると予想。
ナックルカーブは右投手に比べると、半分くらいしか変化していない。

日本の左投手のスライダーも曲がっていないのかな?
3. まとめ
今回は2020年のメジャー(MLB)投手のトラックマンデータの解析結果として、
「メジャー(MLB)左投手の平均リリースポイント・平均変化量」を紹介しました。
・ツーシームとカットボールがストレートよりもリリースポイントが一塁側
・ツーシームとスプリットは低く、ナックルカーブはリリースポイントが高い
・ツーシームとスプリットが一番球持ちが良い
・ナックルカーブ、カーブはリリースポイントが速い
・ストレートは真っ直ぐではなく、40.9cmホップして18.5cmシュートしている
・スプリット、チェンジアップは、ストレートに対してツーシームくらいシュートして落ちている
・カットボールは思ったよりもホップ成分が少ない
・スライダーはほとんど曲がっていなく、最近流行の「スラッター」の軌道のイメージ
・ナックルカーブは右投手に比べると、半分くらいしか変化していない
次回は「メジャー(MLB)左投手の軌道シミュレーション」を紹介する予定です。
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