第29回 【中日】新外国人ランディ・ロサリオ投手の投球分析
今回は「【中日】新外国人ランディ・ロサリオ投手の投球分析」ということで、
メジャーに在籍していた2017年~2020年Baseball Savantのデータを紹介したいと思います。
1. 基本成績
所属球団 | ミネソタ・ツインズ (2018 – 2019) ⇒シカゴ・カブス (2018 – 2019) ⇒カンザスシティ・ロイヤルズ (2019 – 2020) ⇒中日ドラゴンズ (2021 – ) |
ポジション | リリーフ |
投打 | 左投左打 |
生年月日 | 1994/5/18 |
身長 | 185 cm |
体重 | 95 kg |
イニングに対して奪三振、与四死球は平均的。
左打者の被打率がかなり低く、左のワンポイントとしてはかなり期待が持てる。
2. 投球割合
ロサリオ投手がメジャーで投げていたのは、ストレート、ツーシーム、チェンジアップ、スライダー、カーブの5球種である。
ただし、カーブは数球のみで、チェンジアップも割合が少ないので実質3球種である。
2017年は約7割がストレートとツーシームだったが、年々スライダーの投球割合が増えている。
右打者にはツーシームとチェンジアップ、左打者にはスライダーの割合が高い。
メジャー平均と比べると、スライダーの割合が高い。
第15回 【メジャー(MLB)左投手】球種・投球割合
3. コース別投球割合
メジャー平均と比べると、低めの割合が多く、アウトローの割合が高い。
第16回 【メジャー(MLB)左投手】コース別投球割合
ストレート
ツーシーム
チェンジアップ
スライダー
カーブ
4. カウント別投球割合
カウント球にストレート、ツーシームを使用して、決め球にスライダーを使用している。
右打者にもスライダーを決め球にしているのはメジャー平均とは異なる。
第17回 【メジャー(MLB)左投手】カウント別投球割合
5. 被打率・被本塁打
球種別被打率
左打者のスライダーが特に低い。
ツーシームは左打者の被打率が低い。
右打者には球数は少ないが、チェンジアップの被打率が低い。
コース別被打率
右打者はインロー、アウトハイの被打率が低い。
左打者は全体的に被打率が低い。
第18回 【メジャー(MLB)左投手】コース別被打率・被本塁打
コース別被本塁打
左打者の被弾は全てストレートである。
6. 球速・回転数
全球種メジャー平均よりも球速が速く、平均回転数が少ない。
第19回 【メジャー(MLB)左投手】平均球速・平均回転数
7. 平均リリースポイント・変化量
平均リリースポイント
リリースポイントはメジャー平均よりも高く、頭より遠い。
ただし、エクステンションはかなり球離れが速い。
第20回 【メジャー(MLB)左投手】平均リリースポイント・平均変化量
変化量
メジャー平均よりもストレートとツーシームはホップ成分がかなり少ない。
スライダー、カーブも曲がり幅が小さい。
第21回 【メジャー(MLB)左投手】軌道シミュレーション
8. 軌道
トンネルポイントで球種ごとに少し差異がある。
9. 打球の種類比率・リスク管理
スライダーとチェンジアップの空振り率が高い。
第22回 【メジャー(MLB)左投手】打球種類比率・リスク管理
10. まとめ
利き手 | 左 |
年齢 | 26 |
球種の豊富さ | [usr 2 size=20 img="06.png"] |
制球力 | [usr 2 size=20 img="06.png"] |
球速 | [usr 4 size=20 img="06.png"] |
奪三振能力 | [usr 2 size=20 img="06.png"] |
ピッチトンネル | [usr 2 size=20 img="06.png"] |
ストレート | [usr 3 size=20] |
ツーシーム | [usr 3 size=20] |
チェンジアップ | [usr 2 size=20] |
スライダー | [usr 4 size=20] |
カーブ | [usr 1 size=20] |
対左打者 | [usr 5 size=20 img="05.png"] |
リリース近さ | [usr 3 size=20 img="05.png"] |
リリース高さ | [usr 4 size=20 img="05.png"] |
球持ち | [usr 1 size=20 img="05.png"] |
スリークォーターの投球フォームからの平均球速150キロ超の速球は魅力だが、一番の武器はスライダーである。特に左打者への決め球として有効であるので、左のワンポイントとしては活躍しそうです。
・イニングに対して奪三振、与四死球は平均的
・ストレート、ツーシーム、チェンジアップ、スライダー、カーブの5球種
・カーブは数球のみで、チェンジアップも割合が少ないので実質3球種
・右打者にはツーシームとチェンジアップ、左打者にはスライダーの割合が高い
・低めの割合が多く、アウトローの割合が高い
・カウント球にストレート、ツーシームを使用して、決め球にスライダーを使用
・左打者のスライダーの被打率が特に低い
・ツーシームは左打者の被打率が低い
・右打者には球数は少ないが、チェンジアップの被打率が低い
・全球種メジャー平均よりも球速が速く、平均回転数が少ない
・リリースポイントはメジャー平均よりも高く、頭より遠い
・エクステンションはかなり球離れが速い
・ストレートとツーシームはホップ成分がかなり少ない
・スライダー、カーブも曲がり幅が小さい
・トンネルポイントで球種ごとに少し差異がある