第31回 【DeNA】新外国人ケビン・シャッケルフォード投手の投球分析
今回は「【DeNA】新外国人ケビン・シャッケルフォード投手の投球分析」ということで、
メジャーに在籍していた2017年~2018年Baseball Savantのデータを紹介したいと思います。
1. 基本成績
所属球団 | シンシナティ・レッズ(2017〜18) ⇒横浜DeNAベイスターズ (2021) |
ポジション | リリーフ |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1989/4/7 |
身長 | 196 cm |
体重 | 95 kg |
イニングに対して奪三振が多く、与四死球は少ない。
どちらかというと右打者の方が相性が良い。
2. 投球割合
シャッケルフォード投手がメジャーで投げていたのは、ストレート、ツーシーム、チェンジアップ、スライダーの4球種で、メジャーではオーソドックスな投手である。
チェンジアップの割合は低いので、実質3球種である。
第6回 メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合
右打者にはスライダー、左打者にはストレートの割合が高い。
3. コース別投球割合
メジャー平均と比べると、右打者にはアウトロー、左打者にはインローの割合が多い。
第7回 メジャー(MLB)右投手のコース別投球割合
ストレート
ツーシーム
チェンジアップ
スライダー
4. カウント別投球割合
カウント球にストレート、ツーシームを使用して、決め球にスライダーを使用している。
左打者にもスライダーを決め球にしているのはメジャー平均とは異なる。
第8回 メジャー(MLB)右投手のカウント別投球割合
5. 被打率・被本塁打
球種別被打率
ストレートは左打者の被打率が低い。
これは後述の変化量のように、ストレートがカットボール気味なので左打者に有効だと思われる。
ツーシーム、スライダーは右打者の被打率が低い。
コース別被打率
右打者はインローとアウト路の被打率が低いので、コースに投げる制球力があれば活躍出来そう。
左打者はアウトコースの被打率が低い。
第9回 メジャー(MLB)右投手のコース別被打率、被本塁打
コース別被本塁打
バランス良く被弾している。
6. 球速・回転数
全球種がメジャー平均よりも球速が速く、平均回転数がとても多い。
平均回転数が多いことが、高い奪三振率に繋がっている。
第10回 メジャー(MLB)右投手の平均球速・平均回転数
7. 平均リリースポイント・変化量
平均リリースポイント
リリースポイントはメジャー平均よりも高く、頭より遠い。
エクステンションはかなり球離れが速い。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量
変化量
ストレートはスライド成分が多く、カットボール気味である。
ツーシームはホップ成分が高く、日本のシュートに近い変化である。
スライダーはメジャー平均ぐらいの変化である。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量
8. 軌道
ストレートとスライダーの軌道が似ている。
そのためスライダーの被打率が低く、三振が取れていると考えられる。
第12回 メジャー(MLB)右投手の軌道シミュレーション
9. 打球の種類比率・リスク管理
スライダーの空振り三振率がかなり高い。
第13回 メジャー(MLB)右投手の打球種類比率・リスク管理
10. まとめ
利き手 | 右 |
年齢 | 31 |
球種の豊富さ | [usr 2 size=20 img="06.png"] |
制球力 | [usr 3 size=20 img="06.png"] |
球速 | [usr 4.5 size=20 img="06.png"] |
奪三振能力 | [usr 4.5 size=20 img="06.png"] |
ピッチトンネル | [usr 3 size=20 img="06.png"] |
ストレート | [usr 3 size=20] |
ツーシーム | [usr 3 size=20] |
チェンジアップ | [usr 1 size=20] |
スライダー | [usr 4 size=20] |
対左打者 | [usr 2 size=20 img="05.png"] |
リリース近さ | [usr 3 size=20 img="05.png"] |
リリース高さ | [usr 5 size=20 img="05.png"] |
球持ち | [usr 1 size=20 img="05.png"] |
シャッケルフォード投手の投球のほとんどはストレート、ツーシーム、スライダーなので緩急ではなく、左右の高速変化で勝負する投手と言えそうです。
ストレートはカットボール気味、ツーシームは沈まないシュートのような変化です。
そのため、右打者にはインローにツーシーム、アウトローにストレートとスライダーを投げられれば、右打者に対して活躍出来そうです。
・イニングに対して奪三振が多く、与四死球は少ない
・実質ストレート、ツーシーム、スライダーの3球種br>
・右打者にはスライダー、左打者にはストレートの割合が多い
・右打者にはアウトロー、左打者にはインローの割合が多い
・カウント球にストレート、ツーシームを使用して、決め球にスライダーを使用
・ストレートは左打者の被打率が低い
・ツーシーム、スライダーは右打者の被打率が低い
・スライダーは被打率が低く、決め球として有効
・全球種の球速が速く、平均回転数がとても多い
・リリースポイントはメジャー平均よりも高く、頭より遠い
・エクステンションはかなり球離れが速い
・ストレートはスライド成分が多く、カットボール気味
・ツーシームはホップ成分が高く、日本のシュートのような球
・ストレートとスライダーの軌道が似ている