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第31回 【DeNA】新外国人ケビン・シャッケルフォード投手の投球分析

2023年2月9日

今回は「【DeNA】新外国人ケビン・シャッケルフォード投手の投球分析」ということで、
メジャーに在籍していた2017年~2018年Baseball Savantのデータを紹介したいと思います。

1. 基本成績

所属球団シンシナティ・レッズ(2017〜18)
⇒横浜DeNAベイスターズ (2021)
ポジションリリーフ
投打右投右打
生年月日1989/4/7
身長196 cm
体重95 kg
基本情報
メジャー(MLB)の成績(2017~2018年)

イニングに対して奪三振が多く、与四死球は少ない
どちらかというと右打者の方が相性が良い

2. 投球割合

シャッケルフォード投手の投球割合(全打者)
シャッケルフォード投手の投球割合(右打者)
シャッケルフォード投手の投球割合(左打者)

シャッケルフォード投手がメジャーで投げていたのは、ストレート、ツーシーム、チェンジアップ、スライダーの4球種で、メジャーではオーソドックスな投手である。
チェンジアップの割合は低いので、実質3球種である。
第6回 メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合

右打者にはスライダー、左打者にはストレートの割合が高い。

やきゅまる
ストレート、ツーシーム、スライダーをバランス良く投げる投手だね

3. コース別投球割合

シャッケルフォード投手のコース別投球割合

メジャー平均と比べると、右打者にはアウトロー、左打者にはインローの割合が多い
第7回 メジャー(MLB)右投手のコース別投球割合

ストレート

シャッケルフォード投手のコース別投球割合_ストレート

ツーシーム

シャッケルフォード投手のコース別投球割合_ツーシーム
やきゅまる
ツーシームは右打者にはインロー、左打者にはアウトローの割合が高いね

チェンジアップ

シャッケルフォード投手のコース別投球割合_チェンジアップ

スライダー

シャッケルフォード投手のコース別投球割合_スライダー
やきゅまる
スライダーは右打者にはアウトロー、左打者にはインローの割合が高いね

4. カウント別投球割合

シャッケルフォード投手のカウント別投球割合(右打者)
シャッケルフォード投手のカウント別投球割合(左打者)

カウント球にストレート、ツーシームを使用して、決め球にスライダーを使用している。

左打者にもスライダーを決め球にしているのはメジャー平均とは異なる。
第8回 メジャー(MLB)右投手のカウント別投球割合

5. 被打率・被本塁打

球種別被打率

球種別被打率(2017年~2018年)

ストレートは左打者の被打率が低い
これは後述の変化量のように、ストレートがカットボール気味なので左打者に有効だと思われる。
ツーシーム、スライダーは右打者の被打率が低い

やきゅまる
左打者にはツーシームの投球割合を減らした方が良いと思う

コース別被打率

右打者はインローとアウト路の被打率が低いので、コースに投げる制球力があれば活躍出来そう。
左打者はアウトコースの被打率が低い
第9回 メジャー(MLB)右投手のコース別被打率、被本塁打

コース別被本塁打

シャッケルフォード投手のコース別被本塁打

バランス良く被弾している

6. 球速・回転数

シャッケルフォード投手の球速・回転数
シャッケルフォード投手の平均球速・平均回転数
シャッケルフォード投手の平均球速・平均回転数_表

全球種がメジャー平均よりも球速が速く平均回転数がとても多い
平均回転数が多いことが、高い奪三振率に繋がっている。
第10回 メジャー(MLB)右投手の平均球速・平均回転数

7. 平均リリースポイント・変化量

平均リリースポイント

シャッケルフォード投手の平均リリースポイント
シャッケルフォード投手の平均リリースポイント_前後
シャッケルフォード投手の平均リリースポイント_表

リリースポイントはメジャー平均よりも高く、頭より遠い
エクステンションはかなり球離れが速い
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量

変化量

シャッケルフォード投手の変化量
シャッケルフォード投手の平均変化量
シャッケルフォード投手の平均変化量_表

ストレートはスライド成分が多く、カットボール気味である。
ツーシームはホップ成分が高く、日本のシュートに近い変化である。
スライダーはメジャー平均ぐらいの変化である。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量

やきゅまる
ストレートとツーシームの変化が特徴的

8. 軌道

三塁側から見た軌道
上から見た軌道
捕手目線の軌道
捕手目線の軌道_ピッチトンネル

ストレートとスライダーの軌道が似ている
そのためスライダーの被打率が低く、三振が取れていると考えられる。
第12回 メジャー(MLB)右投手の軌道シミュレーション

やきゅまる
ストレートのおかげでスライダーが活きているんだね

9. 打球の種類比率・リスク管理

シャッケルフォード投手の打球の種類比率
シャッケルフォード投手のリスク管理

スライダーの空振り三振率がかなり高い
第13回 メジャー(MLB)右投手の打球種類比率・リスク管理

やきゅまる
やっぱりスライダーは優秀

10. まとめ

利き手
年齢31
球種の豊富さ[usr 2 size=20 img="06.png"]
制球力[usr 3 size=20 img="06.png"]
球速[usr 4.5 size=20 img="06.png"]
奪三振能力[usr 4.5 size=20 img="06.png"]
ピッチトンネル[usr 3 size=20 img="06.png"]
ストレート[usr 3 size=20]
ツーシーム[usr 3 size=20]
チェンジアップ[usr 1 size=20]
スライダー[usr 4 size=20]
対左打者[usr 2 size=20 img="05.png"]
リリース近さ[usr 3 size=20 img="05.png"]
リリース高さ[usr 5 size=20 img="05.png"]
球持ち[usr 1 size=20 img="05.png"]
各能力の評価

シャッケルフォード投手の投球のほとんどはストレート、ツーシーム、スライダーなので緩急ではなく、左右の高速変化で勝負する投手と言えそうです。
ストレートはカットボール気味、ツーシームは沈まないシュートのような変化です。
そのため、右打者にはインローにツーシーム、アウトローにストレートとスライダーを投げられれば、右打者に対して活躍出来そうです。

成績と投球割合

・イニングに対して奪三振が多く、与四死球は少ない

・実質ストレート、ツーシーム、スライダーの3球種br>
・右打者にはスライダー、左打者にはストレートの割合が多い

・右打者にはアウトロー、左打者にはインローの割合が多い

・カウント球にストレート、ツーシームを使用して、決め球にスライダーを使用

被打率

・ストレートは左打者の被打率が低い

・ツーシーム、スライダーは右打者の被打率が低い

・スライダーは被打率が低く、決め球として有効

球速、回転数

・全球種の球速が速く、平均回転数がとても多い

リリースポイント、変化量、軌道

・リリースポイントはメジャー平均よりも高く、頭より遠い

・エクステンションはかなり球離れが速い

・ストレートはスライド成分が多く、カットボール気味

・ツーシームはホップ成分が高く、日本のシュートのような球

・ストレートとスライダーの軌道が似ている