第69回 【MLB】菊池雄星投手の投球分析(2019, 2020年)

2021年11月22日

10. 打球の種類比率・リスク管理

菊池雄星投手の打球の種類比率
菊池雄星投手の打球の種類比率

2019年はほぼメジャー平均と同じくらい比率でしたが、2020年は大きくゴロ率が増えています特にチェンジアップはフライを打たれていないので、もう少し投球割合を増やしても良いかもしれません。

菊池雄星投手のリスク管理
菊池雄星投手のリスク管理

2019年よりも空振り三振率が増えて、被本塁打率が減っていますストレートの空振り三振率が増えたのが大きい要因です。

やきゅまる
やきゅまる
チェンジアップが優秀だから、もう少し投げた方が良い

11. 空振り率・見逃し率

菊池雄星投手の空振率
菊池雄星投手の空振率
菊池雄星投手の見逃率
菊池雄星投手の見逃率

2020年はストレート、スライダーの右打者の空振り率がアップしています。特にスライダーは見逃し率も上昇していて、カウント球に有効でした。

奪三振球種割合を見ると、スライダーの比率が減り、カットボールが増えています。

やきゅまる
やきゅまる
2020年は全球種で空振りが獲れているね

12. まとめ

長所

①平均球速、最高球速の速さ
②ストレートでも空振りが奪える
③高速のカットボールが投げられる

2019年と2020年の比較

①奪三振率が6.5→9.0
②右打者の被打率が.308→.228
③カーブを止め、カットボールを多投(40%)
④被本塁打率が2.00本→0.57本
⑤ストレートは、球速とホップ成分が上昇
⑥スライダーは、横の変化が減少していて沈む
⑦チェンジアップは、球速が上昇していて沈む
⑧ストレート、スライダーの軌道が似るようになった
⑨エクステンションが長くなった

今回は「菊池雄星投手の投球分析(2019, 2020年)」を紹介しました。

2019年と2020年を比較すると、かなりの進歩が見られます。スプリングトレーニングでも調子が良いので、今年はかなりの活躍が期待できるのではないでしょうか。

やきゅまる
やきゅまる
エース級の活躍を期待

以下は菊池投手について、最後に改善点を3つ上げてみました。

改善点

①四死球の多さ
②ピンチでの投球
③横滑りするスライダーの習得

①四死球の多さ
 2020年の初球のストライク率は50.5%、その後のストライク率も51%しか無かったのが四死球の多さに繋がったと思います。とにかく初球のストライクを増やすことが課題と言えます。

②ピンチでの投球
 2020年の走者なしの被打率.198、走者ありの被打率.296、得点圏打率は.324と明らかにピンチで打たれていました。得点圏というよりは、セット時の投球に課題がありそうです。精神面でも投手コーチの言うように「実践で自信」を付けることで、改善されるかもしれません。

③横滑りするスライダーの習得
 2020年も左打者へはストレート、カットボール、スライダーのみの投球で、打たれていました。菊池投手の場合、この3球種が縦に並んでいるので対応しやすいと思います。そのため下図のような横滑りするスライダーがあると横の変化が生まれ、対応しにくくなると思います。一般的に左打者への横滑りするスライダーは被打率が低いですし、今のカットボールとスライダーにも偽装出来るので、かなり有効だと思います。

菊池雄星投手の欲しい変化球
菊池雄星投手の欲しい変化球