第76回 【菊池雄星】進化して飛躍の年の予感!(2021年4月2日投球分析)
メジャーの日本人投手が全員投げたので、初登板の投球分析を紹介していこうと思います。
今回は「菊池雄星投手の2021年4月2日投球分析」です。2019年と2020年の投球分析については上記の過去記事を参考にして下さい。データはBaseball Savantのトラックマンデータを使用しました。
1. 投球概要(2021年4月2日)
現地時間4月2日に行なわれたジャイアンツ戦、6回を投げて2本のホームランを含む6安打1四球3失点。最速97.4マイル(約157キロ)のストレートを軸にしたストライク先行の投球で、メジャーでの自己最多に並ぶ10奪三振をマーク。
左右別で見ると、右打者から多くの8三振を奪った一方で、2本塁打も含む6安打も打たれました。
2. 左打者にスライダーを多投
2020年との比較
左右別
2020年と比較すると、少しスライダーの割合が多くなっています。
左右別では、チェンジアップは右打者のみに投げていて、左打者にはスライダーの投球割合が多くなっています。
3. ストレートとスライダーで三振が獲れている!
スライダーは安打も許さず、三振を4つも獲れていたので、かなり良さそうです。
ストレートは三振を5つも獲れていますが、本塁打も2本打たれています。
4. 全球種の回転数が増加!
ストレートの球速は2020年並みですが、カットボールとスライダーは2~5km/hくらい遅いです。それでもメジャー平均に比べると、カットボールはかなり高速です。
また全球種の回転数が増加しており、キレを感じる投球でした。
5. 回別平均球速は安定
初回からギアを上げていた印象で、平均球速も155km/hを超えています。2回以降は安定して152km/h前後をキープしていて、球威が落ちることは無かったです。
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