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第76回 【菊池雄星】進化して飛躍の年の予感!(2021年4月2日投球分析)

2023年2月9日

6. スライダーの変化量が大幅増加

菊池雄星投手の変化量

2020年よりもストレートはホップ成分が少し多くカットボールはスライド成分が少し多いです。回転数が多くなった影響なのか、チェンジアップは変化量が少ないので次戦への課題です。

一番進化していたスライダーはスライド成分とドロップ成分のどちらも20cm近く変化量が大幅増加しています。

やきゅまる
このスライダーは三振を多く獲れそう

7. ストレートの空振率が非常に高い

菊池雄星投手の空振率

ストレートとチェンジアップの空振率が高いです。一般的にストレートの空振率は低いので9%くらいですが、菊池投手のストレートは倍近い17%と非常に高い数字です。

やきゅまる
ストレートで空振りを獲れるのは大きな武器だね

8. リリースポイントは少し変化

菊池雄星投手のリリースポイント

2020年と比べると、全球種が頭から離れ、チェンジアップとスライダーは高くなりました。そのためストレートとカットボールは似た位置からリリースされています。

エクステンションは8cmほど短くなりましたが、それでもメジャー平均よりは10cm近く長いです。

9. 制球力が大幅に改善!

菊池雄星投手のベース上の位置

全体的に明らかなボール球が少なく、ストライクゾーン近くに投げられおり、2020年に比べてかなり制球されています

ストライクゾーンへの投球率が2020年の51%から61%に増えており、ストライクゾーンで勝負出来ています。ただ本塁打を打たれたのは2球とも真ん中のストレートなので、そこを気をつければかなりの成績が期待出来そうです。

10. まとめ

まとめ

①全球種の回転数増加
②スライダーの変化量が大幅増加
③ストレートの空振率が非常に高い
④制球力アップ

今回は「菊池雄星投手の2021年4月2日投球分析」を紹介しました。

全球種の回転数が増加してキレがあり、スライダーの変化量が増えて三振が獲れるようになり、ストレートはさらに空振率が高くなりました。そして、課題だった制球力が大幅に改善されたことで、菊池雄星投手は今年はかなりの活躍をしてくれそうです。

やきゅまる
飛躍の年の予感