第134回 【大谷翔平】160キロ超連発で9勝目(2021年9月3日投球分析)
現地時間9月3日(日本時間4日)に本拠地でのレンジャーズ戦に出場、投打のリアル二刀流の「2番投手」で先発しました。
投手としては7回7安打1本塁打2失点、8奪三振2四球の成績で9勝目。
これで今季は20試合(20先発)に登板し9勝1敗、防御率2.97。
打者としては4打数0安打で、登板後は外野の守備にはつきませんでした。
今回はそんな「大谷翔平投手の2021年9月3日投球分析」を紹介します。
データはBaseball Savantを使用します。過去の投球分析については下記を参照して下さい。
1. 投球割合
日別投球割合(2021年)
上図は2021年の登板日別の投球割合です。
今回はスライダーの投球割合が多かったです。また直近5試合の中では、一番ストレートの割合が多かったです。
左右別投球割合
上は2021年、下は9月3日の左右別の投球割合です。
左右どちらにもスライダーが多かったです。
回別投球割合
今回は終始スライダーを軸に投球していました。スラッターは序盤は投球していましたが、終盤はほとんど投げませんでした。
2. 球速・回転数
球速・回転数
9月3日のストレートは平均球速155.9km/h、最高球速161.7km/hでした。
150km/h台後半のストレートが多く、ピンチになればなるほどギアが上がっていきました。
回別平均球速
尻上がりに球速が上がり、3回以降は最後まで155km/h以上をキープしています。
日別平均球速
上図は2021年の登板日別の平均球速です。
6月以降は平均154km/h前後で安定しています。
日別平均回転数(2021年)
全球種の登板日別の平均回転数です。
全球種が緩やかに回転数が減少傾向。開幕当初から緩やかに減少傾向なので、二刀流による疲労が主な原因ではないかと思います。
3. 各成績
対左右成績
左は2021年の平均、右が9月3日の対左右の成績です。
今回は右打者にヒットを多く打たれましたが、被本塁打は左打者でした。
球種成績
左は2021年の平均、右が9月3日の球種別被打率です。
珍しくスラッター、スライダーが右打者に打たれました。
フォークだけでなく、ストレートとスライダーで三振が奪えていたのは良い感じです。
4 . 変化量
上図は「2021年の平均」、「今回(9月3日)」の変化量です。
球威はありましたが、意外とストレートはホップ成分が少なかったです。
パワーカーブは球速が速くなった分、変化量が減少していました。
5. リリースポイント
上図は「2021年の平均」、「今回(9月3日)」のリリースポイントです。
リリースポイントはいつも通りでした。
6. ベース上のボールの位置
今回(9月3日)の左右打者へのベース上のボールの位置です。
117球中85球がストライクでした。特に左打者に変化球がストライク内に多く入っています。
前回に比べると右打者へのスライダーがストライクが少なく、はっきりしたボール球が多かったです。
まとめ
①スライダーが33%と多投
②平均球速155.9km/h、最高球速161.7km/h
③ストレートのホップ成分は少ない
④パワーカーブは変化量が少ない
⑤117球中85球がストライク
今回は「大谷翔平投手の2021年9月3日投球分析」を紹介しました。
平均球速が155.9km/hと速く、久しぶりに160km/h超えのストレートを連発していました。
最近は変化球も含めた成分は安定して、ストライク先行の投球が出来ているので、次回登板では節目の10勝目を挙げてほしいです。
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